砲弾が飛び出すような形の図太い大砲状の清涼飲料の缶を車の屋根に載せて走っているので、すぐに「レッドブル」の宣伝カーだとわかる。その車を初めて見たのは
2年前の5月26日、奈良の猿沢池の畔であった。

その写真を上にも再度載せるが、最初に載せたのは翌月の22日で、ちょうど今頃の季節であった。それで思い出したのではなく、奈良つながりの内容をここしばらくの間にまとめて投稿しようという気になっているからだ。とはいえ、今日は奈良で撮った写真ではない。奈良で初めて見たレッドブルの宣伝カーをその後京都で見かけ、また写真を撮ったので、それらを載せることにする。それに、今日は京都市内のふたつの寺を訪れ、その帰りに冷たい飲み物を求めて立ち寄った初めてのスーパーの清涼飲料のコーナーで、レッドブルの2種が棚に並んでいるのを見かけた。それで思い出したとも言える。前にも書いたように、この清涼飲料は細い缶で量が少ない割りに価格は1本300円近い。普通のものより倍以上高いので買う気になれないが、2年前は猿沢池のそばで冷えた試供品を1本もらって飲んだので、たまには買わないと悪いかなという気持ちはある。高いのは母国のオーストリアかヨーロッパから輸入しているからだろうか。日本で製造しているのであれば他社の製品並みに値段を下げないことには、よほど変わった味で多くのファンがつかない限り、関西で売り上げを伸ばすのは難しいのではないか。あるいは、たまにスーパーで見かけるのでそれなりにファンがいるということで、筆者が心配する必要はない。売れない商品はさっさと姿を消す。大手の商品でも同じだ。短命に終わる商品はヒットするものの数十倍はあるだろう。レッドブルがそれなりに売れているのは価格に見合う味と評判がそれなりに定着しているからだ。それにしても1本の量が少ない。これはもちろん異論がある。1本はとても飲み切れないのでもっと小型の缶で提供してほしいという意見を読んだことがある。老人になればそうだろう。小型の缶の最小は試供品でよく使われる。猿沢池で配布されたレッドブルもそうであった。高さが6,7センチで100ミリリットル入りだ。大砲のような空き缶の模型からすればいかにも小さい弾丸だが、その代わり、後部には可能な限りの試供品を冷やして用意しているようであった。宣伝カーが試供品を各地で配り続けているので、なかなか価格を下げられないのかもしれない。TVでコマーシャルを見たこともあるが、人気が爆発するのはまだ年月がかかりそうだ。スーパーの清涼飲料の棚は常に戦国時代で、そこに猪突猛進ならぬ、赤い牛が脇目を振らずに突っ込んでも大手メーカーのネームヴァリューの前にあってはかなわない。それでも高齢化の時代にあって、飲料を買う人は健康に留意し、昔のようにコーラーやファンタが売れ続けているのではないような気がする。カロリー・ゼロの新商品を作ったりして健康に注目しているという企業イメージを植えつけるのにどの会社も必死だ。筆者は清涼飲料に詳しくないので自販機の前に立ってもたいていはお茶を買う。その時、茶ならば家で飲めばただとささやく心の声があって、家では作ることの出来ない飲料に手が伸びそうになる。そして2回に一度はその誘惑に負ける。

筆者は喉がよく乾く方で、今日は全部で2、3リットルは水分を補給した。それでも乾くので今は下に行ってまたがぶ飲みしようかと思いながらこれを書いている。家内はそういう筆者を見て糖尿病の気があると言うが、清涼飲料は好きな方ではない。コーヒーや紅茶も砂糖を入れずに飲む。糖分の摂り過ぎとは思わないが、清涼飲料以外にもそれは含まれている。ここで我慢出来ずに下に行って麦茶を飲んで来た。たっぷり200CCで、これで今日は全部で3リットルにはなったはずだ。話を戻すと、ふたつ目の寺を拝観した後、無性に喉が渇き、門前にいくつかあった自販機でよほど買おうかと思った。安価なものなら100円きっかりで500CC入りの缶やペットボトルがある。だが今日はそれでは足りない気がした。それで30分ほど歩いてバス停前のスーパーに入った。早速地下売り場に行くと、自販機の数十倍の種類が売られている。その中にレッドブルがあったが、さらっとスルーして目は下に向く。そこには3リットル入りの大型ペットボトルが並んでいる。ところが今日はほかの場所であれこれ買い物をし、両手は塞がっているうえに、かなり重い。とても3リットル入りは無理だ。それでなるべく安いものがいいと思って1リットル入りのアップルジュースにした。オレンジジュースが隣りに並んでいて家内はそれを手にしかけたが、酸っぱいのは後でよけいに喉が渇きそうな気がした。120円かそこらのその商品だけでは悪い気がして、夜に飲むワインも買ったが、それでたっぷり2キロ近くは重くなった。家内はレジでストローをもらい、1階に休憩場所を見つけたので、そこでしばし休むことにした。紙パックなので減り具合はわからないが、5分ほどで3分の2は飲んだ。家内と一緒なので、ひとりで3分の1ずつだが、それでも多いだろう。というのは3時間ほど前の昼食はまたわら天神近くの
「天使の誘惑」でランチを注文し、飲み放題をいいことにジュースを4杯、コーヒーを2杯、紅茶を2杯、ミルクを1杯飲んだ。それで1.5リットルにはなるだろう。だが、そんなにたくさん飲んだのでかえって喉が早く乾くようになったのかもしれない。アップルジュースはその後岡崎の府立図書館内で家内が筆者の調べものを待っている間に飲み干したが、それを聞くとまた無性に喉が渇き、次は梅津のトモイチに行って無料の冷たい茶を2杯飲んだ。それでようやく気分は収まったが、夜はビールにお茶、そして今しがたまた麦茶を飲んだので、もう無茶苦茶だ。家内が体のどこかがおかしいと言うのも無理はない。そうそう、今朝は出かける時に缶入りの茶を1本手提げ袋に入れた。その前に朝食で紅茶を2杯飲んでいるから、1日の飲み物の正確な量が算出出来そうだ。ただし、これを投稿した後もまた何か飲むから、計算するにしてもその後だ。これほど喉が渇くのは今日は30度近い暑さであったこともある。一気に真夏になったようで、山手に向かって坂を上っていると、体から水分が蒸発して行くのが見えるほどであった。つまらない話を書いている。レッドブルに話を戻す。2年前に猿沢池で宣伝カーが停められ、道を行き交う人たちに冷えた試供品を配っているのを見かけた時、筆者は一旦通り過ぎて10数メートル先で振り返って観察した。宣伝員は若いふたりの女性で、人に応対中は近寄らないことにした。それが途切れたと見るや、おもむろに接近し、1本くださいと言った。それほどに喉が渇いていたのでもない。初めて見る清涼飲料で、珍しさが手伝った。2年前の投稿に載せた写真は一旦通り過ぎてから今度はまた歩んで来た方向すなわち車の後方10数メートルに下がって撮ったもので、去年の夏に気づいたが、車のナンバープレートが写っていないのが惜しい。ふたりの女性より車を観察していればナンバープレートに記される場所を覚えたが、それが記憶に全くない。ただし、筆者はその宣伝カーを初めて見かけたと言ったので、たぶん京都ナンバーではなかったのではないか。

レッドブルの缶を次に見たのは去年のいつであったか、ムーギョへ行く途中、用水路際の路上だ。空き缶が捨てられていた。レッドブルの商品の空き缶を見るのは初めてで、写真を撮った。それが今日の最初のものだ。これは拾ってどこかにきちんと捨てるべきだが、そのままにした。そして帰りがけに見るともうなかった。筆者の次に見かけた人は見なれない清涼飲料と思ったのではないか。となれば空き缶でも多少の宣伝になる。だが、それを捨てた者はあまりおしくないと思って腹立ち紛れに缶を路上に捨てたかもしれないし、またそういう行為をして平気な者がその飲料を買うとなればメーカーにとってはマイナスであろう。2枚目の写真は松尾橋の上で向こうから宣伝カーがやって来るのに気づき、すぐにカメラをかまえて振り返りざまに写した。去年の真夏で、午後6時に近かったと思う。その時間では宣伝に行くというより、どこかから引き揚げて来たのだろう。車が橋をわたって右か左のどちらに折れるか気になったが、右ならが嵐山、左は桂で、猿沢池の畔で宣伝したことからすれば断然嵐山が有利で、夕暮れの渡月橋近くで試供品を提供したのかもしれない。夏場は夕方から夜にかけても観光客を集める催しがよく開催される。そういう情報を得てどこかから嵐山へと向かっていたような気がする。あるいは左に折れて桂地区のどこかに宣伝カーを停めておく拠点があるのかもしれない。ナンバープレートは全部読み取れないが大きな数字だけはわかる。それに若い女性がふたり乗っていて、ひょっとすれば猿沢池で出会ったふたりの可能性もある。それはともかく、奈良で1本もらった後、わざわざ宣伝カーを撮影しておきながら、バックナンバーを写し込まなかった。どうでもいいことだが、奈良で見かけた車と同じものを松尾橋上で目撃したならば、宣伝カーの行動範囲は広く、また宣伝カーがそれ一台のみかとさびしくなる。それでもそんなものかもしれない。奈良や京都の観光客が多く集まる場所にたまに繰り出すのであれば、近畿に一台で充分かもしれない。普段は最も人口の多い梅田や難波界隈を訪れているかもしれないが、そういう場所では車を停めることは難しいから、やはり観光地がいいか。さて、レッドブルの空き缶と、大砲状の空き缶模型を搭載した宣伝カーの走り去る様子の写真をヤフー・ボックスに保存しながら1年近く経った。2枚では投稿したくない。二度あることは三度あるで、10日ほど前、嵯峨のバス停で京都駅行きの市バスに乗った時、丸太町通りでまた宣伝カーを見つけた。車道際に座っていたうえ、車が多少混んでいて、カメラを手提げから取り出してかまえる時間は充分あった。つまり、去年夏のように後方からではなく、前方から迫って来るところを撮影出来た。帰宅して去年夏に松尾橋上で撮った写真と見比べたところ、同じナンバーであった。丸太町通りを西進していたので、やはり嵐山、渡月橋に宣伝に行くのだろう。それが正しいのであれば、毎日渡月橋近くをうろついてまた試供品を1本もらわねばならない。仮に同じ女性であっても、2年前の筆者を覚えているはずがないから、求めればまた1本差し出してくれるだろう。その時、2年前に猿沢池で1本もらいながら、京都では見かけないと言ったことを伝えてみようか。京都に宣伝カーがやって来ているために、京都市内のスーパーではたまにレッドブルを見かけると思える。大砲のように見える大きな空き缶模型の搭載は、若い女性がふたりが乗ることとうまく釣り合っている。かなり大人向きの宣伝と言えるが、レッドブルが大人の味であったかどうかとなると、よく思い出せない。猛進する牡牛のように元気になる何かが含まれているのだろうか。筆者なら1リットル入りでなければ喉の渇きが収まらず、また味も覚えないが、糖分が多ければお茶に手が出る。とはいえ、たまには誘惑に負けて糖分たっぷりの飲料をガブ飲みしてしまう。