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●あべのハルカス、その4
禿げているかどうかは大人になれば誰でもわかるだろうか。2メートルの身長の男性の頭のてっぺんが禿げているとして、彼より50センチ低い人にそれがわかるかと言えば、たぶんわかる。間近に立てばだ。



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だが、背の高い人は低い人を見下ろして、自分の頭のてっぺんを見下ろされないことに優越感を抱いているのではないか。「頭が高い」といいう言葉があるように、背の高さは偉そうにしていると思われがちで、それは見下ろされる者の不快感を示している。筆者は別段そう思わないが、よく女性は背が高い男性を恋人として望むし、一般的には男は背が高いほど価値があるとみなされている。やはり誰しも人を見下ろしたいのだ。禿げ頭であることをあまり知られたくないためかどうか、それは知らないが、そういう心理は男性には働くだろう。背が高ければ相手を征服出来るという心理が働くためだ。山でも高いものが立派とされる。建物でもそうで、あべのハルカスは東洋一の高さを誇るそうだ。どうせ10年もすればもっと高いビルが出来るはずだが、目下のところは大阪のどのビルよりも圧倒的に高いということで、昨日のオープンは14万人ほどが押し寄せたという。まさかと思う。それだけの人が60階にある展望台に上がったとして、14時間営業として1時間1万人だ。それだけ多くの人が60階のフロアに入れるだろうか。実は今日家内とその展望台に行って来た。「その3」を書いたのは去年10月23日で、その時に展望台がオープンすれば行くと書いた。その約束を早々に果たしておこうと思った。大阪に出るのは今年初めてと思うが、用事をいくつか作った。結果的にひとつは見逃したが、道に迷ってたくさん歩いたので、時間がなかった。というのは、ハルカスの展望台は予め予約せねばならない。筆者は午後3時半にした。それから15分以内に2階の受付カウンターで入場券に引き替えねばならない。これは混雑している場合はかなり慌ただしい。せっかく展望台に行くのであるから、写真を撮るのはあたりまえだが、昨日電池が消耗した。天王寺に行くまでの間、どこかで買えばよいと思いながら、先に書いたように途中で道に迷って3、40分ほど時間を無駄にした。その無駄に歩いている間でも電池を買う機会はあったのに、急いで天王寺に行かねばという焦りから、そのままハルカスの麓に来てしまった。2階受付前に着いたのは3時20分で、まだ10分余裕がある。それで若い男性係員に電池がどこで買えるかと訊くと、向いのQ‘sモールに電気店があると言う。ハルカスからは連絡歩道橋を伝ってQ’sモールまですぐだが、その中に入ってからが長い。また係員に訊ね、どんどん奥へと案内された。電気店に着くと電池売り場がわからない。また質問したところ、さらに200メートルほど歩かされた。そしてレジがまた込んでいて、数分かかった。普段はどうもないのに、早く受付カウンターに戻らねばならないので、かなり焦る。ハルカス2階の展望台受付まで往復15分どかかった。1キロは優に歩いたに違いない。
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 展望台チケットに引き替え、今度は展望台へ上るエレベーターに向かうが、途中までは先ほど電池を買うために歩いた建物の外に面した通路だ。誘導されながらようやうエレベーターの前に着くと、そこは「その3」を書いた時に利用したエレベーターであることに気づいた。つまり、近鉄百貨店を利用する客が1階や地下の階から利用しているので、満員で通過したりもする。ともかくそのエレバーターで誰もが16階まで連れて行かれる。そこが展望台かと最初は一瞬思ったが、まさかそれで2000円も徴らないだろう。16階はハルカス美術館で、東大寺展を開催中で、それを見る人も展望台へ行く人も同じエレベーターを使う。これがいささか紛らわしい。ともかく、展望台へ上る人は美術館の出入り口を右に身ながら通り過ぎ、奥へと誘導される。とにかく蟻の行列のようで、たくさんの人がいるので、その列に混じって前進すればよい。ようやく16階の端の方にある展望台へ直接上るエレベーター前で待つが、その前に改札を通過する。その際に2階受付で引き変えてもらった展望台入場券の表側を改札の読み取り箇所にかざすと、ピッと音が鳴る。筆者が多少心配したのは入場家に記してある言葉だ。「発券から15分以内にご入場下さい」。これはちょっと無茶ではないか。16階まで上がるエレベーターで長らく待たされればアウトだ。地下や1階の買い物客も利用するエレベーターなので、待ち時間が長くなることはある。それに途中でトイレに行きたくなる人もあるだろう。あるいは落とし物をして慌てる場合もある。15分で入場すなわちピッと音を鳴らすことが出来ない場合、券は無効になるのだろうか。2000円支払ってそれはない。だが、それほど厳密に時間を区切って客を運ばない限り、1日で14万人は無理だろう。年間5000万人強を予想しているらしいが、それから逆算して15分刻みがはじき出されたのだろう。さて、エレベーターの籠には度に30名ほどが乗るが、筆者の直前で仕切りが設けられた。5分ほど待たされるかと思っていると、1分ほどで来た。ということは30秒ほどで16階から60階に着くことになる。
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 籠は全面ガラスのようで、上って行く間、外の景色が見えるかと期待したが、ずっと真っ暗だ。そしてシンセサイザーの音楽が鳴っている。天井を見上げると、青のLEDが頂上に向かって光っている。エレベーターに乗る直前にカメラの電池を交換し、そのLEDを撮った。そして首を今度は左に向け、入った時の扉脇の階数表示を撮った。それが今日の1,2枚目の写真でどちらもぶれているが、雰囲気だけは伝わるだろう。60階まで本当にすぐで、これほど速いエレベーターは初めてだ。扉が開いた途端、寒い風が吹き込んだ。それがどこからどう流れて来たものかよくわからない。60階のフロアに出ると、風は吹いていない。だが、フロアは漢字の「口」の形になっていて、中央部は58、59階の吹き抜けで、そのふたつの階は「口」の内部の空間が雨ざらしの形だ。つまり、空を覆うものがない。そのため、58,9階に立つと、とても寒かった。その58、9階の空から吹き下ろす風が、60階のエレベーター付近でも吹いているようだ。60階の展望台は「口」の字の四辺の通路を巡るもので、全部ガラスとなっていて、大阪市の四方が遠くまで見える。遠くの山を除けばハルカス展望台より高い場所はないから、眼下に見えるどのビルも頭のてっぺん、すなわち屋上の様子が丸見えだ。そう言いたいところだが、それは半径500メートルほどではないだろうか。それより遠くの建物は、いくらハルカスの十分の一の高さとしても、屋上の様子はわからない。あたりまえのようで不思議だ。これは、背がいくら高い男性でも、20メートルほど離れた子どもの頭のてっぺんがどうなっているかわからないことであり、背が高い優越感もかなり限定的なものだと安心させる。これをハルカスに当てはめると、300メートルの高さをものすごいと感動しながら、数キロも離れるといくら視力がよくてももう細部は確認出来ず、すぐに飽きてしまう。細部があまりよく見えないのは、今日が曇りであったからでもあるが、都会特有の空気の汚れも大きいだろう。大阪湾を臨むと、高い煙突が一本あって、そこから黒い煙がもくもくと出ていた。それが何の施設のものかわからない。家内に訊くと、舞洲にあるフンデルワッサーがデザインしたゴミ焼却場のものではないかと言う。方向的にそうとしか考えられない。50年前は大阪市内には数百本以上の煙突があったはずだ。それがどんどん消えて行って、今では珍しい。それはさておき、展望台のフロアで最初に撮った写真が3枚目で、これはクリックで拡大するが、天王寺公園を撮った。地平線が斜めになっているのは、公園全体をファインダーに収めるには斜めにした方がよいと考えたからだが、1枚で収まらず、上下に分けた。この写真を「その3」に載せた写真と比較してほしい。今回は左に45度傾いているが、写真右下辺りと同じ場所が「その3」で確認出来る。16階と60階の差だ。もう少し写真を撮って来たので「その5」まで続けるつもりでいる。
●あべのハルカス、その4_d0053294_224455.jpg

by uuuzen | 2014-03-08 23:59 | ●新・嵐山だより
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