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●飛び出しボーヤ、その11
ってはいけないのが自転車で、歩行者は殺されたり、大けがをさせられることがある。また、自転車に乗っている人は自動車に衝突されて命を失くすことがある。通常はそっちの方ばかりを想定し、歩道を自転車が走っていても気に留めない。



●飛び出しボーヤ、その11_d0053294_0532742.jpg わが自治会には交通安全委員があって、体育祭や敬老会など、自治連合会の大きな催しの時に参加し、自転車でやって来る人の自転車を整理したり、また年に1回は小学生3年生相手に自転車の安全な乗り方や交通ルールを教える。その一連の役割に乗った形かどうか、自治会長が集まる連合会の会議の席で、自転車は一切歩道を走ってはならず、また傘を差して乗ることも駄目といったことを念押しされた。傘を差せば片手運転になるから危ないのが理由で、これは誰でもわかる。ならば傘をハンドルに固定する器具を用いての傘差しならばいいのかという質問があった。大阪のおばちゃんがよくそういう姿で買い物に出かけている。筆者はてっきりいいと思っていたが、交通安全委員の長は、言下に否定した。その理由は、傘が風に煽られてハンドルの自由が利かないというのだ。つまり、傘と自転車は相性が悪い。ところが、傘固定の器具は相変わらず販売されているし、TVでもそれが禁止されたという話を聞かない。それどころか、筆者は車道より歩道を走ることが多い。自治会長自ら禁止を破っているのであるから、これは褒められた話ではない。だが、車道を走っていると、時にトラックやバスの後輪に巻き込まれるのではないか、あるいは大スピードで走る車のサイド・ミラーに右腕が引っかけられるのではないかといった恐怖は常にある。であるからといって歩道を走って人に衝突すると、とんでもないことになるということだ。そのことを示す裁判の判決が先日あった。15歳であったか、男子が坂を自転車で2,30キロの速さで下っていて、熟年女性に衝突した。現在も意識不明だったか、とにかくその保証をせねばならなくなり、親に9000万円の支払い命令が出た。親としてはたまったものではない。坂であるから速度は出るし、それに15にもなれば、現実には親の監督云々を過ぎているだろう。10歳くらいになれば親にいちいち行先を告げずに遊びに出るし、15にもなればセックスして妊娠させたりしたりもする。ところが法律上は親の責任が問われる。15の子どもに支払い能力がないから親が肩代わりせねばならない。だが、9000万をポンと出せる家庭がどれほどあるだろう。結局は自己破産し、9000万は払わなくて済むのではないだろうか。
●飛び出しボーヤ、その11_d0053294_0535770.jpg

 子どもを持つとそんなことにも巻き込まれるから、必ずしも子どもがいて幸福とは限らない。毎日のように子が親を殺したり、その反対の事件がある。人間はないものねだりをするから、それでも子どもがほしいと言う人の方が圧倒的に多いだろう。今朝は家内が朝からTVをかけていて、その音で目覚めた。中学生の男子が飛び降り自殺し、その担任の女性教師が親たちから質問責めにあっていた。生徒たちから漏れて来る言葉を先生が言ったか言わなかったかでも揉めているのだが、前にも書いたように、死ねばそれまでで、本人は苦しみを忘れるが、その苦しみを残された人やいじめた者たちが死ぬまで忘れず、二度と同じ事件が起こらないようにするかと言えば、そんなことはない。死者はすぐに忘れ去られ、相変わらずいじめる者といじめられる者の構図はなくならない。担任が責任を取るといってもどのようにしてそうすればいいかわからないし、学校を辞めたところで事件の原因となるものがなくなるかというとそれは不可能だ。筆者はTVの音を聞きながら寝床の中で思い出した。息子が小学3年生であったと思う。体格のよい悪賢い男子がいて、クラスでは暴れん坊で通っていた。授業参観の時にその男子の動きを見たことがある。青緑がかった色の粘着性の強い鼻汁を指にたっぷりつけ、それを隣りの席の女の子の服にこすりつけようとした。女の子は逃げる。今度は後ろを振り返ったり、反対方向に座っている男子に同じ行為をした。先生は黒板を見ているので知らない。また、母親たちも見て見ぬふりだ。低能な男子と思えばそれで済みそうだが、授業中でその態度であるから、息子から普段聞いていた悪行がわかる気がした。学期末の父兄懇談会だったと思う。息子が毎日消しゴムを失って来る。訊ねるとその暴れん坊の男子に強引に取られていた。消しゴムをちぎって投げる遊びをするためだったのだろう。そのことを担任に話すと、その20代半ばの若い女の先生はその男子の肩を持った。やんちゃで好ましいと言うのだ。それに引き替え、筆者の息子は抵抗もしない情けない子であると烙印を押す。これにはかちんと来た。やんちゃといじめと混同してもらっては困る。先生はまだお子さんをお持ちでないが、親は誰しも自分の子が悲しい顔をして帰って来ると心が痛むものだ。いじわるで有名な子がやんちゃとして誉められ、いじめられる子が非難されるようでは安心して親は学校に子どもを通わせることが出来ない。それから20年ほど経った。その担任はまだどこかの学校で教えているだろうか。先生も大変なのはわかる。だが、クラスで最も悲しい顔をしている子どものことをいつも心に留め、その子のためになってやらねばならない。貧しかった筆者は小学生の頃、たぶんそのようにクラスで最も悲しく、さびしい顔をしていた。そのためであったかどうか、ほとんどどの担任も筆者には特に目をかけ、励ましてくれた。中学生になってもそうであったから、筆者は先生には恵まれていた。それに引き替え、息子にはさっぱりそんな出会いはなかったようだ。これは先生の質が変わったからか。それも大きいだろうが、変わったのは子やその親もだ。となると世の中が変わったということだ。そこで「美しく勁い日本を」と唱えるジャーナリストも出て来る。
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 これは先ほどネットで見たが、日本の平均サラリーマンの年収は400万少しだそうだ。それは世界の総人口の上位4,5パーセントに位置するとあった。金持ち日本というわけだ。世界の総人口のちょうど中間の人は月収10万という。それを見ても日本は恵まれているとあった。これを書いた人は有名な週刊誌の記者のようだが、全くの馬鹿ではないか。月収10万で日本では生活出来ない。ところがそれで充分に裕福を感じて暮らせる国もある。物価の高さが違うからだ。収入がいくら多くても物価が世界のトップクラス並みでは裕福感はない。日本では子どもの数が減少一方で、これは子どもを育てるのにお金がかかるからという理由が大きい。筆者の周りを見ても子どもを産んでいない家庭がいくつかある。何が原因で子どもを授からないのか、かつては病院で調べ、身体に原因があることがわかると今度は養子をもらおうかと思ったそうだが、結局子がないままに夫婦とも70近い年齢になった。子どもがなかったことが今も人生の最も不如意であったことのようだが、子どもがいつまでも親の言うことを聞くはずもなし、また最初に書いたように自転車で坂を下っていて人を跳ね、9000万円も支払う羽目になったりもする。子どもがいてもいいことづくめではない。親は死ぬまで子どものことが心配だ。そして昔からよく言うように、親の心を子は知らない。今はその逆も言われるようだが、親が子ども世代の新しいことに戸惑うことが多いとすれば、子の心を知らなくてもそれは半ば当然だ。さて、今日は飛び出しボーヤの看板を4点紹介する。最後のもの以外、いずれも地元の小学校区内だ。最後のものは一昨日、自転車で区役所に行った帰りに見つけた。登下校する子どもたちがよく歩く道で、近くに横断歩道橋があって、みんなそれを利用する。そのため、まさかガードレールを越えて車道を横切る者はいないと思う。看板がすっかり壊れ、わずかに二頭身のボーヤの残骸が見える。こんな無残な姿は初めて見たが、車やばすがよく通る道の歩道だけにこういう被害に遭いやすい。撤去しないのは子どもたちに危ないことを促すためでもないだろうが、もういい加減新品に取り替えるべきだろう。小学校区が違うと飛出しボーヤについての考えも違う。次に、最初のものは電柱に貼りつけてある。これは市販品で右向きと左向きが販売されている。その2枚を巻いてある。正面から見ると子どもが衝突しているように見える。子どもは自転車や自動車を心配する以上にいじめっ子の目を気にしている。いっそのこと、いじめ防止の看板を校内のあちこちに設置すればよい。そんな時代が本当にやって来るかもしれない。2,3枚目の2等身の飛び出しボーヤは小学校PTAが今年の春に作った。小学校区は松尾大社から北の渡月橋までで、その区域のすべての道を筆者は歩いたことがないので、まだ見ていない飛び出しボーヤがある可能性はある。だが、この看板は自動車が子どもの飛び出しに注意するためのもので、車がよく通る道にある。それは限られており、全部歩いているので、おそらくもうすべての飛び出しボーヤは見た。2枚目は1年に一回しか歩かない道で見つけた。3枚目はわが自治会内だ。聞くところによると、昨日書いたPTAの副会長の女性も手伝って描いたものらしい。市販品を模写しながら、遊び心で細部を変えている。そういった親心は子どももわかるが、この看板を少しでも子どもたちが自動車事故に遭わないようにと思って作ったことをどこまで知っているだろう。ま、子どもを侮ってはいけない。
●飛び出しボーヤ、その11_d0053294_0561845.jpg

by uuuzen | 2013-07-15 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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