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●大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館、その3
みによる殺人事件の詳細を先ほどTVで見た。スイスの住む50歳ほどの夫婦が日本に一時帰国している間に殺された。殺された人と殺した人の写真を初めて見た。感じることがいろいろあった。



●大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館、その3_d0053294_1134737.jpg投資に関してはさっぱり関心がないので、どういう原理でどれほど儲かるのか知らないが、殺された夫婦は他人から預かった金を増やす仕事をしていた。その仕組みが説明されたが、預けられた金が損失を出しても夫婦は手数料の名目で利益が上がる。たとえば100億預けてそれが利益が出なくても、最初から2億円が夫婦に転がり込む契約だ。これでは恨みを買うのは当然ではないか。他人が丸損しても自分は儲かるのであるから、これは商売と言えるのだろうか。いやな話だ。夫婦は数百億という資産があるそうだが、それは恨みの蓄積で、殺人事件に出会う確率は普通の人の数百億倍だろう。金がない者はこんな事件を聞いて、貧しくても幸福だと思う。その次に放送されたのは中学受験についてだ。ある特別の中学は東大進学率が日本で一、二だ。全寮性で一年の授業料が250万円ほどする。これに似た学校にやるために、両親は節電に努めたりと、涙ぐましい。子どもに残せる財産は教育だけと思っている親は多い。高学歴の結果が高収入で、しかも人から尊敬あるいは羨ましがられる職業に就くことが出来る。それで本人が一生幸福を味わえればいいが、親の薦めで医者になったのに、それを恨んでいる人もある。親の価値観を子に押しつけ、子は小学校や幼稚園から学歴レースに参戦させられる。貧乏人はそういうレースに最初から加わることは出来ないと半ば以上諦めているので、人生における総ストレスは少ないだろう。これまた、貧乏人は小さくはあるが、幸福をふと思う。話は変わるが、一流大学を出た人をそうでない99人と混ぜると、99人はひとりの一流大卒をすぐに見分けられるだろうか。まずそんなことはない。すぐでなくて1か月、あるいは1年でも同じではないだろうか。一方、1か月もあれば、いやな奴、嫌われ者は自然と定まり、またその反対に気持ちのいい人物もわかるのではないか。言いたいのは、学歴ではなく、人間性だ。それは持って生まれたものかもしれない。最近の中学では、高校と一貫になっている場合もあって、6年の間に人間性も重視した教育をするという。中学から教育出来る人間性は高がしれているだろう。大人も還暦過ぎになると、一流大卒であるから人間性がいいとは誰も思わない。人気がある大人は滲み出る優しさと知性ゆえだろう。人気があっても、商売ではないので儲からず、別にどおってことはないが、恨みを買いにくい。筆者は誰かの恨みを買っているかとふと考える。そのようなことにはないようにしたくても、いろんな人がいるから、知らず知らずのうちに嫌悪感を抱かれることもある。
●大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館、その3_d0053294_11481.jpg 「住まいのミュージアム」について書くのに、無関係なことから始めてしまった。このミュージアムが出来たのは10年ほど前か。開館前に博物館として、それなりに珍しい資料を所蔵しようということになったらしい。その資料のかなりの部分を、筆者が何度か話したことのある古美術商が納品した。本人から聞いたので間違いはない。あまり詳しく書くとまずいが、たまにその人の家に出かけて面白い話を聞く。長い場合は2時間ほどだ。どちらかと言えばぶっきらぼうで態度の大きな人だが、何度か会ううちに親しみを覚えてもらったような具合だ。興味の分野が一部共通しているからだが、そうであるからといって、誰でもお互い親しくなるとは限らない。むしろ馬が合う場合は少ないだろう。それはさておき、新しい施設を設けようとなった時、大きなお金が動く。先の古美術商にとってはそういう機会が生涯にそう何度もない儲け話だろう。だが、それは館がほしい資料を揃えられるという実力と、資料を集めることの中心になっている学者とのコネも必要だ。そのためにはそれなりの大学の、専門の学部を出ていなければならないから、やはり大学は出ておくに越したことはないと言える。ただし、大学で学んだ専門を生かせる職に就けるかどうかがまず問題だ。畑違いのところに行くと、専門はまた一から学ばねばならない。冒頭に書いた何とかファンドを経営していた夫婦は、証券会社の同僚同士であった。独立した方が儲かると考えたのだ。これは世間的に見れば成功も成功、大成功の人生だ。数百億の資産など、どう逆立ちしてもまず誰にも持てない。大学でどういう専門を学べば証券会社に入社出来、また独立してそのような莫大な資産を形成出来るのか。みんなそういう道を幼稚園の頃から目指すべきだろう。ところが、大きな夢をかなえ、王侯貴族のような生活をしていたのに、恨みから殺された。大学でそういう可能性もあることを学ばなかったとすれば、やはり大学など何の足しにもならない。殺した男は知り合いが覆面インタヴューで、「金に執着のある男でした」と言われていた。殺された夫婦もその点では同じ、あるいはもっとだ。話がまた舞い戻った。金持ちが殺される事件は珍しくない。昔からあった。昔はあったのに、今は少なくなったことを書こうか。
●大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館、その3_d0053294_1141481.jpg 先日自治連合会の新年会は筆者の向かい側に芸大出の造園業主と小学校の教頭が座った。片方と話が弾むと片方が取り残されるので、筆者はなるべくどちらにも話題を振り向けた。大いに話は盛り上がった。造園業主は茶道をするようになってから、生活が違って来たことと、仕事にプラスになっていると言った。なかなか興味深い話だが、それはいいとして、不況の影響をまともに受けてはいるが、京都であるからそれなりにどうにか仕事があるとのことであった。田舎に行くとびっくりするような広い庭のある大きな家があるが、植木の手入れは造園業者に任せず、自分たちで適当にやるらしい。それはいわば無茶くちゃだが、植木がたくさんあるので、季節ごとに業者に頼めば費用が嵩み過ぎる。一方、京都ではどんなに小さな庭でも業者を呼んで手入れさせる家が多い。これは筆者もよくわかる。筆者の近所の家がたいていそうであるからだ。大した数の木はないが、それを葉の一枚のバランスまで考えて枝を剪定する。そういうことが田舎の大きな家の人にはわからない。やはり京都というべきだ。造園業は木の知識のほかに石のこともよく知らねばならない。池があれば水の知識もいる。勉強すべきことがとんでもなく多い。そのためかどうか、若い人がやって来ても2,3年で辞めて行く場合が多いらしい。将来が見えないからだろう。そんな時代にますますなりつつある。庭に関心のある若手の成金がいないからだ。豪華なマンションに住み、床の間はないから、掛軸に全く興味がない。去年TVでそのような若手の金持ちが自宅のコレクションを紹介していた。アンディ・ウォーホルの版画といったアメリカ美術や、また日本の現代美術をたくさんコレクションしていた。当然部屋もそれに似つかわしい。だが、そんな収集家はアメリカやヨーロッパにもっとすごい人がいくらでもいる。21世紀日本の典型的な若手の金持ちが美術に関心があることはいいのだが、アメリカナイズされた生活とその空間では、庭の植木を味わい、そこに毎朝小鳥がやって来てさえずる楽しみはわからないし、また江戸時代の美術を保存して行く向きが減少する。つまり、古いものは不要なのだ。そういう成功者は、まず「住まいのミュージアム」に行かない。行っても感心しない。古ぼけた瓦屋根や木製の貧弱な物干しなど、どこがいいのかと思うだろう。さて、この施設について「その3」まで書く予定でいたが、MOに入れている写真を見ると、別の名前で1階下の階の展示を撮ったものが数枚見つかった。それは天保年間の大坂の街並みではなく、明治以降の大阪の紹介だ。それを「その4」として次回紹介する。今日の写真でわかるように、館内は自動的に朝から夜へと照明が変化し、夜になると満月が壁に映される。斜めから見ればそれがひしゃげているのが残念だ。建物はどれも気配があって面白いが、植木が乏しい。いや、ほとんど記憶がないところ、神社の祠脇に1本あっただけかもしれない。これは建物に経費が多くかかったので、樹木まで予算がなかったかと言えば、案外江戸時代の大坂の家屋が密集した地域には木を植える隙間がなかったのだろう。今の大阪と同じだ。また、京都もそうだが、家の中に庭があり、そこに木を植えるなど、造園業者が活躍する場面があった。そういう坪庭がこの施設では再現されていたろうか。さて、ビルの内部の展示では味気ないが、雨でも鑑賞出来る利点がある。それに大工に仕事を与えて、建築技術の保存のためにもよかった。何よりいいのは、シャッター通りとはまず無縁の天神橋筋商店街に面したビルの内部が確保出来たことだ。大勢の人が絶え間なく訪れると、展示その他がもっと充実する。大阪の有名な名所となってほしい。
●大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館、その3_d0053294_1144691.jpg

by uuuzen | 2013-02-02 23:59 | ●展覧会SOON評SO ON
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