●「武田理沙~フランク・ザッパ・メドレー関西初演」 武田さんと筆者が10月26日、大阪の神山町のALWAYSにて対談します。
●今年の紅葉、エキスポ・ロード、その1
るものはガラス1枚でも、そこは閉まった電車の扉であるから、向こうは閉ざされた別世界だ。その思いがあったので電車の中から写真を撮った。プラットフォームを歩いて改札に向かう人たちも車内を覗かない。



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今日の最初の写真は紅葉目当てに撮ったもので、電車から降りた人たちは仕方なしに写った。顔がはっきりと見えるのはまずいが、写そうと思ったのではなく、たまたま写ったことを断っておく。筆者のカメラはシャッターを押して反応するまで、つまり写真が撮れるまで2秒ほどかかることが多い。露出の関係だが、その2秒ほどの間に人や車が移動して来て写り込んでしまう。何度撮り直しても同じようになる場合がある。今日の最初の写真は、ほとんど最後に近い人の波を待って撮った。それが途切れそうになったのでシャッターを押すと、人がファインダーの中に移動して来た。ま、それはいいとしてこの写真は11月18日の日曜日の阪急嵐山駅だ。電車が走り始めてから気づいたが、下車した人の最後尾にこの写真に見える赤いカエデにカメラを向けている人が2,3人いた。筆者はこの同じ木の赤さがどのように変化するのか、その後も電車に乗った時にもカメラを向けようと決めた。その機会が二度あったが、どちらも電車はすぐに走り始めて撮影出来なかった。それでこの1枚だけを今日掲げておくことにする。没にするのは惜しい鮮やかさだ。実際は少しだけ加工して赤みを増した。というのは、撮った写真をその日の夜にパソコンで見ると、記憶とは違って赤が濁っていた。それで記憶どおりに赤さに調整した。手加減したことになるが、カメラの目が筆者の目より真実に近いとは言えない。真実は筆者の記憶以外にない。どんな高級なカメラで撮ろうが、それが事実と全く同じではない。写真の色はどれが本物とは絶対に言えない。どれも贋物だ。であるから、どれが事実に最も近いかを自分で選ばねばならない。それは撮った写真をわずかに加工してもよいことと同義だ。紅葉の写真を加工して派手な赤さにすることは絵はがきなど印刷物では昔から常識的に行なわれている。一昨日家内がもらって来た京阪電車の広告新聞を見ていると、沿線の紅葉名所特集があった。それで驚いたのはモデルの女性の背後に見えるどこかの寺の庭だ。紅葉真っ盛りはいいが、あまりにもどぎつい赤で、加工の度合いが過ぎる。合成着色料を使った食材どころではなく、マンガでも使わないような原色だ。ここまで嘘をつくのは逆に見事だ。みんなその嘘を内心わかっていながら、広告に釣られて足を運ぶ。広告で紅葉の派手さをいくら誇張しても罪にはならないのだろう。そう思えばわずかに赤みを増加させ筆者の紅葉写真などまだかわいらしい。前にも書いたが、ブログにたくさんの見事な紅葉の写真が載っている。それらは確かにきれいだが、絵はがきのようで、感動はない。卑近なところで見かけたちょっとした紅葉がいい。そう思って最初の写真を載せることにした。渡月橋上流まで足を延ばさず、駅に停まっている電車の中から1本の木だけを捉えるのであるから、こんな手抜きはないが、紅葉には変わりない。
d0053294_144562.jpg この写真を撮った直後、背後で観光客のふたりの中年女性の対話が聞こえた。東京から来ていることがわかった。それは窓の外に見える紅葉が見事と言っているのではなく、たくさんの人がぞろぞろと改札口の方に無言で歩いて行く様子が面白いと言う。実際は話をしている人はいるが、降車側の扉は全部閉まっているので向こうの声が車内に届かない。それがまず面白いと思ったようだ。そしてみんな同じ速度で歩いて行くのが、まるで梅田の「動く歩道」を利用する人たちを見ている気にさせる。ただし、東京の人なので梅田の「動く歩道」は知らない。代わりにどこそこの何とか言って盛り上がっていたが、話からは梅田の「動く歩道」と同じものであることがわかった。次にふたりは、改札口に向かって歩く人たちは日は止まっていて、動いているのは電車つまり自分たちではないかと言い始めた。そんなことはないのだが、そう言われてみると、急に電車がゆっくりと動き始めている気にもなって来た。他愛ないおしゃべりだが、すでに嵐山観光を済ませて次の目的地へ行くのだろう。筆者の18日の目的地はどこだったのかと言えばすぐに思い出せない。それはいいとして、今日の投稿は11月27日の茨木市で撮った写真に絡める。紅葉ではなく黄葉だが、万博公園から阪急茨木市駅まで1時間ほどかけて歩いた。その途中で何枚か撮った。それを今日と明日の二回に分けて載せる。先月のムーンゴッタの投稿ですでにこの時に撮った写真を1枚載せているが、その残りだ。見事な銀杏の黄葉は京都でも大阪でも比較的各地で見ることが出来る。ところが今年はそういう場所に行かなかった。そこで万博公園にバスで行く途中、銀杏がそれなりに見事なので、帰りは歩くことにした。何年か前にも一度歩いたことがある。殺風景な道なので歩いていてもあまり楽しくないが、ゆっくり歩いて1時間はちょうどいい散歩だ。この道は1970年の大阪万博の開催のために切り拓かれた新しいもので、それ以前はなかったか、もっと細かったはずだ。たぶん途中まではあったと思うが、昔の地図を見なければわからない。「エキスポ・ロード」という名称がついていて、JR茨木駅の前から一直線に万博公園に向かって伸びている。筆者は万博公園までは何十回と行っているが、そのほかの茨木市内を知らない。富士正晴はJR茨木駅と万博公園を結ぶ線から確か北西に数キロのところに住んでいた。そこに一度行ってみたいと思いながら、ほかに見るべきものがない。富士の書斎があった平屋は図書館内部に復元されているから、行くならばそこだ。その図書館は、富士の暮らした家からはJR茨木と万博公園を結ぶ線により近づいた場所にある。万博公園に行くとほとんど1日仕事となって、足を延ばしてその図書館まで行く気力がない。そう言いながら、万博公園から阪急茨木市駅までは歩くから勝手なものだ。それはともかく、富士は家をほとんど出たことがなかった。もちろんJR茨木駅からエキスポ・ロードを歩くこともなかったはずで、茨木市内に関心がなかった。あったのは自分の家から間近に見える範囲にとどまった。そしてその周囲も著しく変化したはずで、もはや富士の見た自宅周辺の景色はない。そのことを知っているので今さら行く気になれないでいる。このことを富士が知れば全く正解と言うに決まっている。
d0053294_1454017.jpg 万博公園から駅に向かって歩きながら、バスが何台追い抜いて行くかを数えることにした。駅に着いた時、ちょうど3台目が到着した。これは20分に1本の計算で、時刻表どおりと言ってよい。駅前のバス道の一本北側はアーケードのある商店街で、そこを歩いたので、寄り道しながらの1時間で、本気になって歩くとたぶん45分ほどではないかと思う。家内とならまず歩かないが、ひとりなら気ままだ。それにひとりならあれこれ考えながらであるから、まだ有意義かもしれない。そう言いながら、もし家内が死んでいなければさびしくてひとりでのんびりと歩く気になれないかもしれない。万博公園から出て3,4分のところにバス停があるが、そこから駅に向かって200メートル行ったところに今日載せる銀杏を撮った。その並木を見ている間ずっとではないが、踏まれた実が発する雲古臭が漂っていた。それはそれで季節のものだと思えば我慢出来る。♪ウンコ臭い道を行くーなどと適当にメロディを口ずさんで歩いたが、こうして書いていて思い出した。数年前の晩秋、青い巻雲古型の滑り台を見に家内と万博公園からいつもとは違う出口から歩いた。そのことはブログに簡単に書いたと思う。だいたいの方向を地図で確認して出かけたが、やはり迷った。何度か人に訊ねながら、ようやく着いたのはすっかり日が暮れて夜になっていた。その滑り台でお笑い芸人が中学生の頃、1週間かそこら段ボールを食べて暮らしたと話題になっていた。こうして書いていて思い出すのはその滑り台よりも、後ろを振り返った時に夕闇に明るく照って見えたエキスポランドの大観覧車だ。家内はそれを覚えていないかもしれない。筆者が滑り台を見たいというのでしぶしぶ着いて来て、さんざんな目に遭った。写真を1枚撮った後は近くのスーパーで買い物をして帰ったが、こうして思い出すと芋蔓式にあれこれ鮮明に蘇るから記憶とは不思議なものだ。エキスポランドではその後ジェットコースターが脱線して乗っていた若い女性が首を切られて死ぬ事件があって、あえなく閉園となった。あの名物であった大観覧車は鉄屑になったのか、どこかで余生過ごしているのか。万博公園あたりも少しずつ景色が変わって行く。これはもっともっと昔、筆者は女性を連れて民族学博物館に行ったことがある。数年置いて別の女性とも行った。そのみんぱくも内部の展示が少しずつ変わっているが、昔のままのところもある。彼女らと見た場所はそのままあって、そこを筆者はひとりで今でもたまに見に行く。鑑賞しながら感傷に浸ることはないが、たまに彼女たちはどうしているかと思う。娘たちが当時の彼女らの年齢になっていて、人生の早いこと。
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by uuuzen | 2012-12-15 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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