●「武田理沙~フランク・ザッパ・メドレー関西初演」 武田さんと筆者が10月26日、大阪の神山町のALWAYSにて対談します。
●今年の紅葉、京都梅小路公園の「朱雀の庭」その1
場を教えてもらった。京都で紅葉の有名な場所はどこも人がいっぱいだが、そこはほとんど知られていないにもかかわらず、今までに見たどの紅葉よりもよかったとのこと。一休寺行きを企画した従妹の発言だ。



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彼女は京都の中央市場に勤務している。その真向かいの梅小路公園内の「朱雀の庭」のライトアップがこの世のものと思えないほどによく、高台寺など目ではないと言う。大人300円取られるが、毎年11月下旬の3日間しかやっていない。しかもライトアップしての鑑賞で、夕暮れから数時間しか入れない。この「朱雀の庭」の情報は、一休寺の拝観後、料理屋での食事が終わって解散する時に耳にした。その11月23日が第1日目で、翌日の土、そして日曜日の3日間で、早速ネットで調べて家内と土曜日に出かけることにした。家内は午後5時まで仕事だ。京都駅前の高速バス・チケット売り場で5時半に落ち合うことにした。京都駅から徒歩15分とあったので、6時前には着く。その日筆者はほかに用事がなく、四条烏丸からぶらぶら歩いた。家内は待っていた。予定より早く仕事が終わり、30分近く待ったと言う。幸い座る場所があった。そこから七条通りに出て、西に向かった。どこまで行っても梅小路公園の標識がない。七条通りの西洞院通りから西は、バスや車でごくたまに走るだけで、歩いたことがない。長年京都市内に住んでいても歩いたことのない道は多い。バスから眺める雰囲気とさほど違わないが、店の一軒ずつがわかるので楽しく、ちょっとした旅行気分になれる。家内は筆者がどこへ行こうとしているのか知らないから、筆者がしっかり周囲を見ていなければならない。それが話に気を取られ、気づけば30分ほど歩いていた。西大路通りまで歩いた頃、後方50メートルほどの家内が大声で筆者を呼んだ。七条通り南側は市場のようにたくさんの店が並んでいる場所がある。午後6時に閉まるようで、みな明かりを消してシャッターを下ろして行く最中であった。そんな中、家内は方向音痴の筆者に呆れ果てて訊ねたようだ。家内のいるところに走って戻ると、20歳くらいの若い男性と話をしていた。そして筆者が話しかけた。「梅小路公園の看板が見えなかったものですからここまで来てしまいました。」「それはずっと向こうですよ。」「おかしいな。公園らしき場所はなかったのに。」
d0053294_1262470.jpg 来た道を15分ほど歩くと、家内が左手に中央卸売市場のビルを見つけた。従妹はその真向かいにあると言っていた。だが真っ暗で、公園らしき広々した風景がない。暗がりの中、家内は「梅小路公園」の標識を見つけた。通りを歩いているとそれが目に入るはずであったのに、見落とした。狐につままれたような気分であった。歩き始めた時、10メートル先に20代半ばの女性ふたりがいた。こんな暗がり、どこへ行くのかと思ったが、筆者らと同じ場所に違いないと勝手に決め込んだ。彼女らとは15分ほど同じ程度の距離を開けて歩いた。それが急にふっと姿が消えたことを覚えている。左手に吸い込まれるようにして暗闇の中に去った。実はそこが梅小路公園であったのだ。そのことを引き返してわかった。それほどにこの公園は殺風景で、公園の趣がない。元はJRの操車庫があっ。20年数年前に整備されて公園になった。車がないことには行きにくい場所で、しかもめぼしい催しがないこともあって、筆者はその20数年前以降行ったためしがない。公園と名はついているが、まともに見たことがないので、従妹から「朱雀の庭」があると聞いてもぴんと来なかった。20数年の間に少しずつ何かが作られて来ているかと言えばそんな話も聞かないが、ひとつ大きな動きがあった。水族館が出来たことだ。まだ訪れていないが、梅小路公園の片隅に出来た。この公園全体がどういう広がりをしていて、どこに何があるかさっぱり知らない。最近のTVニュースによれば、JRが鉄道博物館を建てるという。水族館の隣あたりか。JRの車庫は都市にあってもブラックホールのようなところがある。そして、車庫以外の何かに使おうという段になってもそのイメージが消えない。JR大阪の北側がそのいい例だ。梅小路はさらにそうだ。息子が2,3歳の頃、梅小路車庫に連れて行って汽車を見た。鉄道博物館のような施設は昔からあったのだ。それをそのまま置いておけばよかったと思うが、旧式の設備が不要になり、全体をリニューアルする必要に迫られたのであろう。水族館が出来たのは広大な土地をどう使うかと考えての無理やりの決定に相違ない。図書館や美術館、映画館、百貨店、競技場は足りている。大型スーパーなどの商業施設はまずはやらない。つまり、もはや新たに建てるべきものがない。操車庫のブラックホールのイメージは周辺の環境にもよる。周辺もさびれているから、人を多く集める施設となれば水族館くらいしか思い浮かばなかった。それが出来てしまえば次はやはり鉄道博物館しかないが、これでは従来のイメージどおりでさっぱり面白くない。かといって斬新なアイデアを募って何かを決めても金がないというのが実情だ。そこで公園部分はこれからも残るが、さびれて古い周辺地域は、カップルがムード満点に散策出来るような環境ではない。それに公園内も京都の歴史ある古い庭園と比べると、あまりにも歴史が浅く、わざわざ行く価値はない。たいていの京都人はそのように考える。
d0053294_1253652.jpg 公園は通りから見えるものだ。大阪の靱公園がそうだ。そこは通りからすぐに花がたくさん見え、ふらりと入ってみたくなる。ところが梅小路公園は巨大過ぎて、肝心の公園内に入るまでが長い。コンクリートを張ったエントランスと呼ぶべきか、前庭的部分が、野球場ほどもある。そのため、通りを歩いていても公園があるとはわからない。そのために見過ごした。梅小路公園の前庭部分は、西京極競技場のその部分を思い出させる。まことに味気ない場所で、特に夜はなおさらだ。奥に怪しい者が潜んでいるようで、通りから外れて中に入り込んで行くのは勇気がいる。夜の公園はだいたいそういうものだが、梅小路公園は恋人同士がふらりと入り込んでみたくなるムードが全くない。そのためそこを通り過ぎてどんどん西へ歩いて行ったが、ようやく目指す場所のありかがわかったので、筆者はまた家内より50メートル先を歩いた。通りから右に折れたはいいが、とにかく真っ暗で、どこをどう行けばいいかわからない。それでも奥にあるのは確かであろう。老人が2,3人点在しているのが雰囲気でわかったが、変な若者より安心出来る。いざとなれば蹴飛ばしで逃げればよい。奥へ奥へと200メートルほど歩くと、木造のピラミッド型の薄暗い建物があった。そこが朱雀の庭への出入り口らしい。ガラス張りでよく見える地下は1階部分まで吹き抜けのレストランで、まだ営業していた。家内にそこで食べるかと言うと、いやだとの返事。それでまずライトアップの紅葉を見ることにした。2階に上がった正面に係員がいた。入場券を自動販売機で買えと言う。まるで電車に乗るような感じだ。朱雀の庭は平安建都1200年祭の折りに造られた。これは知らなかった。建都1100年には平安神宮を建てたから、それに匹敵するような恒久的な何かをということであったのだろう。時計回りとは反対にこの庭を一周した。写真は今日と明日の二回に分けて載せる。思ったほど多くの人が来ていた。穴場は本当だろう。まだあまり知られていないのではないか。それにわずか3日間だ。毎年そのようで、理由はわからない。紅葉の名所がほかにあり過ぎて、辺鄙で交通の便の悪いこんな新しい庭に誰も来てくれないとの思いもあるだろう。それに紅葉を楽しんだ後、喫茶店やレストランがすぐ近くにたくさんあればいいが、京都駅まで出なければならない。とにかく朱雀の庭に出入りする建物から七条通りまでの200メートルほどのコンクリート敷きの広場があまりに暗い。これでは誰も来るなと言われているようだ。さて、今年は色づきがよくなかった。一休寺も赤よりもオレンジ色であったし、朱雀の庭も似たりよったりであった。10日ほど前のブログに、日本の紅葉が世界一と書いている人を見かけた。その人は外国の見事な紅葉を知らない。紅葉の見事なところは世界中にある。日本はむしろあまり美しくない方だろう。ほかの国のことを知らないのに、何でも日本が一番で生まれてよかったと言う人がたまにいる。その視野の狭さを笑っても仕方がない。その人がそれで幸福であればいい。だが、自惚れ過ぎていると、周囲のいいものが評価出来なくなる。ビートルズ・ファンにそういうのが多い。
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by uuuzen | 2012-12-13 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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