●「武田理沙~フランク・ザッパ・メドレー関西初演」 武田さんと筆者が10月26日、大阪の神山町のALWAYSにて対談します。
●今年の紅葉、酬恩庵一休寺、その6
武装すべきとする対談記事を今朝のネットで見た。昔読売TVでニュースを読み上げていたさSという女性と先日まで都知事であったIだ。両人が馬が合うのは誰でも知っているが、こういう対談を選挙前に載せるのは思惑があってのことだろう。



d0053294_1134136.jpg核爆弾を作るのに手っ取り早いように日本各地に原発を作ったと考えるが、地盤に断層が走っているのでどこの原発もダメとなると、それこそ次に考えることは核開発か。原発はいわば燃えカスをどこにどう処分していいかという問題がある。このマイナス面はあまり取沙汰されない。何事もいいことばかりが喧伝される。消費者はそのことを知っていても、つい宣伝文句に踊らされる。その最も派手なのが選挙だ。一休寺の一休さんの銅像は笑みを浮かべて箒を持っている。掃除が修行の基本という意味だ。神道の根本にもそれがある。聖域は清められた場所というのはどの国でも同じだが、湿気が多く、病原菌が蔓延しやすい日本では、身の周りを清潔にしておくに越したことはない。そのために便利なように水は豊富だ。ところがこの水の豊富さは、汚れを流せば下流がどうなっても知らないという無責任さを育んで来た。それに川の流れは浄化作用があって、汚れは沈殿し、やがてきれいな水が下流に行き着くと考える。そこに間違いはないが、限度というものがある。身の周りを清潔に保つ考えは抗菌グッズの浸透具合などによって今も忘れ去られていないという意見があるだろう。水道水が危ないかもしれないので、何十倍も高価な水を買ったり、浄化装置を取りつけることがあたりまえになっていることも同じ考えによる。無責任な人が多くなっているので自分の身は自分で守ろうという自衛の考えがどこかに見え透いているが、核武装は他国に頼らず、自分で武力を持っておかねば周辺国に舐められるという考えだ。舐められるのはまだどうにか我慢出来るが、もし核爆弾を落とされるとひとたまりもないと恐れる。これは本当か。核を持つことが戦争の抑止力になるとさんざん言い続けて来た。であるからこそ日本も持つべしとの意見かもしれないが、核爆弾を使った戦争になると地球はひとたまりもない。その危険はどの国も核爆弾を持つことで高まる。日本が核を持ってもろくなことはない。それにこれは知らないが、核爆弾を製造するには、原発のゴミ問題と同じようなことが生じはしないのか。ヨーロッパと違って地層が軟弱で動いている日本では地中深く核のゴミを捨てることは出来ない。原発はその点、欧米にはつごうがよかった。それを日本が真似しても後で大いに困る問題があった。10万年という気の遠くなる長い年月の単位で核のゴミは人間が触れ得ない。もっとも、10万年先のことなど誰も真剣に考えていない。日本はもう2000年もすればなくなっているかもしれない。であるから日本のあちこちを徹底して汚しても平気ということか。汚したものは元通りにするという考えをまだすっかり忘れた日本ではないと思うが、それならば元通りになかなかしにくいものは開発すべきでない。簡単なことだ。落ち葉をせっせと箒で掃く。その精神だ。それを箒で掃くように放棄しようとしている日本だ。
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 箒持ちの一休さんの銅像は寺の西にあり、そのさらに西に池があるが、ふたつあるうちのひとつは、案内イラストによれば学校のプールのように長方形だ。昔はもっと大きかったものを埋め立てて小さくしたのではないだろうか。埋めたところをおそらく売り払ったと想像する。そのようにしてどの寺も小さくなって来た。方丈の障壁画がアメリカに流出したことも同じだ。経済的に苦しくなったのだ。背に腹は代えられない。売られた土地にはどんどん家が建つ。寺の景観保護のためにそれをどうにかしてほしいと裁判にかけても、いつも寺が勝つとは限らない。人々が信心深くなくなり、寺が消えても何とも思わない人が増えている。僧の責任か。これは寺の責任か。仏教の責任か。一方では有名になる寺もあり、雑誌で紹介されるなどして若者が押し寄せる。寺も頭を絞って人を集めねばならない時代だ。今でも名僧と言われる人が各地にいるのかどうか知らないが、政治家の質が落ちたと言われるように僧も小粒になっているのではないかと思ったりもする。芸術家もそうで、偉大という言葉が似合わない時代になっている気がする。一休寺の方丈を巡りながら同行した親類のひとりがいい場所で気持ちがいいと言ったが、「ここで寝起きするのは寒い」と筆者が返すと笑って同意した。一休がどういう建物で寝起きしたのか知らないが、床暖房があるはずもなく、寒さは今からは考えられないほどだったろう。昔はみんなそうであったかもしれない。そんな厳しい環境の中から立派な人物がたくさん輩出した。これからの日本が経済的に厳しくなって行くとして、それはそれで仕方がなく、またいいことと思えばよい。最初に書いたIが言うように、アメリカの妾のような日本から脱するとして、その日本の姿はどんなものか。精神的支えといったものが何もないようなところに本当の幸福感が生まれるか。その精神の支えとなるものが核爆弾か。そういう国際間の兵器合戦にたとえば宗教界はなす術がない。あるいは外国を見ればわかるように、宗教で殺し合いをしている。箒持ち一休像の裏手には「21世紀の森」と呼ばれるものがあった。池を整えた時に出来た林を利用したのか、あるいはもともと寺の西南の端にあった何もない区画を利用したのか、そこに稚拙な石造が点在していた。すでに暗くなりかけていたので一瞬ぎょっとさせられた。デジカメで覗くと、石造は真っ黒に見えたが、ストロボが発光しなかったにもかかわらず、写真は明るく写っていた。あちこち全部で20ほどあったろうか。みんなが開山堂の方に向かうので、取り残された筆者もそそくさと後を追ったが、時間があれば石造が点在する小径を歩きたかった。
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 この石造は京都の愛宕念仏寺の有名な五百羅漢像を真似たものだろう。それはその倍ほどの数があって、どれも一般人が彫ったものだ。一休寺も五百体を目指しているのかどうか。またそれが羅漢かどうかもわからない。今は点在しているが、その隙間がどんどん埋まれば壮観だ。「21世紀の森」を別の名にしなければならない。愛宕念仏寺では一体彫って収めるのにいくら寄付すればよかったのだろう。石代だけでも数万では済まない。それでも1000人近い人たちが集まったのは、まだ仏教の信者が健在であることを示す。墓だけが林立する寺ではなく、自分の彫った羅漢像が自分の死後もそれなりに長く残るのは景色としても記憶としても楽しい。墓の寂しさとは対象的でにぎやかだ。開山堂のすぐ傍らに宝物殿があって靴を脱いで上がった。旧家の土蔵程度の大きさで、こじんまりとしてよい。一休が彫った木製の髑髏があった。仮面にしては立体過ぎる。今は髑髏ブームだが、一休のこの髑髏もどことなくユーモアがある。宝物殿内は撮影禁止の札がなかった。それを撮影してもよかったが、こうした陳列物はいつも撮影禁止であるので、気が引けた。宝物館を出て順路どおりに歩くと墓地の入り口に至った。音阿弥など有名人の墓が片方に並び、それに面して檀家らのものだろうか、現代の新しいものが集まっていた。仔細に見ることもないので先を進むと、鐘楼があった。それが今日の2枚目の写真だ。その前を左に抜けると中門前の参道だ。これで一周して来たことになる。中門を越えた時、旗を持った女性が引率する団体旅行客と擦れ違った。もう4時近いるから、駆け足で拝観したことだろう。駐車場に戻って、予約している料理屋に早く行こうということになった。車一台では全員乗れない。筆者は車に乗ったが妹ら女性たちは徒歩で10数分のその店まで歩いて行くと言った。先に店に着き、運転手はすぐに引き返して女性陣を乗せると言ったが、どの道を歩いて来るかわからず、またひとり乗れない計算だ。仕方なく店の中で待った。店の表に魚を彫った看板があった。店の人に訊くと、知り合いが電動ノコギリで彫ったとのこと。なかなかうまい。おいしさが漂って来そうだ。最後の品をほとんど食べずに満腹になって食事会が終わった。帰り道はまた筆者が人間ナビをした。ところが店から出てすぐに道を一本間違えた。店の周辺は地図を印刷しなかったからだ。それで間違ったままともかく北へ走ると、印刷した地図に記される道であることがわかった。それを筆者が赤のペンで記した道までつなげねばならないのに、どこをどう間違ったのか、さっぱりわけがわからなくなった。木津川の周辺で大いに迷い、当てずっぽうであちこ走ってようやく数枚目の地図のよく目立つ交差点に出て来た。初めての場所を地図片手に走るのは、目印がよく見える時間帯に限る。
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by uuuzen | 2012-12-12 23:58 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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