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●紅白と紅白混じりの……
居をまたぐ時に「またいだー」とよく言ったものだ。学校から家に帰って来た時の「ただいまー」の代わりだ。



●紅白と紅白混じりの……_d0053294_264431.jpg小学校の頃から筆者はそのように言葉遊びが好きであった。全くの反対並びでもなく、途中を入れ替える。そういう言葉遊びを日本のジャズ・メンがよくしていることを、もっと大きくなってから知った。もちろん筆者が子どもの頃に、すでにジャズ・メンはそんな言葉遊びをしていたが、それを知らずに筆者が同じ遊びをしていたことは、人間はいつの時代でも同じようなことを考えることを示すだ。あるいは、自覚しないだけで、筆者はそんな言葉遊びをマンガで学んでいたのかもしれない。おそらくそうだろう。だが、敷居をまたいでの「またいだー」は創作で、同じようなことは現在もしょっちゅうやる。さて、今日のブログの題名は4月10日の「紅白と紅白混じりの梅」の真似だ。あえてそうしたが、他の投稿との関連づけのためだ。ザッパの曲名はよくそうなっている。それはさておき、今日は梅の話題ではない。今年の春は花の写真を何枚か撮ったものの、ブログに載せる機会がないまた1か月以上も経ってしまった。今日はその在庫整理をしたくなった。理由は、夕方に裏庭に出て雑草を引き抜こうとしたところ、グミの真赤な実が2,3出来ていることに気づいたからだ。一昨日、わが家のグミがさっぱり実をつけなくなったと書いた。だが、それは見落としているだけで、実(じつ)は実(み)は大きくなった若葉の陰でひっそりとイヤリングのように垂れ下がっていた。不思議なことに、このグミの実は、低くしゃがんで葉むらの裏を見上げるようにして首を伸ばさねば見えない。つまり、木全体をまま外側から見たのでは、葉の緑ばかりだ。最近ほぼ毎日のように雑草を引き抜いているので、毎日生えて来る雑草は背丈がとても短い。そのため、しゃがまねば見えない。そのようにしてほとんどない雑草を抜こうとしていた時、ふとグミの木を見上げると、赤い実に気づいた。意外であっただけに喜びはひとしおだ。早速克明に調べた。同じ大きさのものがあちこちで4個見つかった。そしてオレンジ色がひとつふたつ、緑色が7,8個あって、この調子ではここ1週間は毎日1個ずつは食べられそうだ。グミがそのように葉の陰に成るのは、鳥にとってはつごうがよいと思える。鳥は葉陰によく隠れる。それは敵から身を隠すと同時に、木の実にもありつけやすいからではないか。一石二鳥ならぬ一鳥二石だ。
●紅白と紅白混じりの……_d0053294_285772.jpg

 グミを見つけたと同時に、すぐそばで家内がこれは何かと訊く。地面を見ると野いちごの実が出来ている。葉の形が全くいちごのそれであるので、植物にさほど詳しくない人でもいちごの仲間とわかる。だが、食べられそうな色ではあるが、食べられないものがあると何かで読んだことがある。この野いちごらしき実は、以前ヒシを育てた火鉢を転がしておいたその陰から茎が生え出ている。雑草と思ってさっさと抜いてしまっているはずなのに、火鉢が邪魔をして、その付近の草はあまり抜かないでいた。また、その辺りには米の研ぎ汁をよくぶちまけるので、それが栄養になったかもしれない。ともかく植物はどこからともなく種子がやって来て発芽、結実する。このたくましさは動物である人間も持ち合わせているし、またそのどこからともなくやって来ていつの間にか次代の種子を残す植物のあり様を思えば、人間が同じ場所で何代にもわたって暮らすとことは、生物の本能に反すると思える。風来坊、移民、表現は何でもいいが、フロンティアこそが真の人間の姿ではないか。ところで、昨日は朝からあちこちで油を売った。その話相手のひとりは、西京極の近くで、300年ほど同じ場所に住み、地元ではそれなりによく知られている。その人が言うには、自分は秦氏の末裔とのことだが、筆者が住む嵐山は、桂川から水を引いて田畑を作る土木工事を今から1500年ほど前に秦氏が行なっている。松尾大社は松尾山にあった大山咋神を秦氏が氏神としたことでよく知られるが、その松尾大社の祭礼の神輿を保存する区域は、京盆地の西半分を占める広大さで、神輿の数は八坂神社の倍の6基もある。この八坂神社も渡来人の創建とされ、伏見稲荷大社もそうだ。そんなことをまた別の人と話したところ、その人が言うには、渡来人はメイフラワー号に乗って新大陸にやって来たイギリス人と似たようなものとのことで、なるほどと思ったが、アメリカと日本が決定的に違うのは、渡来人の本来の土地である朝鮮半島を、今の日本人は決して尊敬もせず、むしろ徹底して蔑んでいることだ。アメリカ人がイギリスを貶めるかと言えば、全くその逆だが、日本が朝鮮を蔑むようになった歴史は、明治末の日韓併合とその後の学校教育に大きな原因がある。そのことは歴史的にはまだ浅いとはいえ、明治からこっち日本はがらりと変わった部分が大で、それ以前のよき部分も見捨てたところがある。
●紅白と紅白混じりの……_d0053294_293122.jpg 今日のニュースでもやっていたが、ある政党が、日本の教育を変えることがまず先決として、それを公約に掲げる様子だ。この教育を変えることが具体的にどういうものを目指すかは、注視する必要がある。また、現在の教育が悪いとして、それをどうすればいいかは、一政党が声を上げて簡単に事が運ぶ問題だろうか。100年である状態になったことは、その倍の年月を費やさねば元には戻らない。また、今の教育のどこかを改めるとして、学校教育だけの問題で済むのか。最近は就職しても3年以内に辞める若者が多いらしい。大学で学んだことを活かすこともなく、比較的安定した職業に就く可能性がとても低い境遇に陥る。これを全部自業自得とは責められない。筆者は昔設計会社を3年で辞めた。ほとんど自殺行為に等しいように周囲から言われたものだ。その会社は今もあって、検索すると、2チャンネルでも話題になっていて、選ばれた人しか入れないなどとの讃辞の書き込みがある。社員の頭脳だけが会社の資産であったので、そうした評価は当然だが、筆者がいた頃でも超一流の大学卒でも自分の能力の限界を悟って辞めて行く人があった。だが、筆者も含めてそうした早期の退職者は例外的存在で、大半の者は会社を「運命共同体」と思って定年まで勤めた。今の若者が早々と会社を辞めてしまうことを見ると、筆者は時代の先端を行っていた。筆者も今の若者と同じく、次の会社を見つけずに辞めたが、今の若者は何か本当にしたいことがあるのかと言えば、どうなのだろう。辞めたはいいが、何をしていいかわからないでは、いずれ生活保護にかかることにもなる。とはいえ、筆者も会社を辞めて焦った。それは30歳までに結婚したかったことと、またその年齢までにそれなりに専門を身につけ、仕事に全力で邁進していたかったからだ。結局30歳で思いどおりになったが、それはその覚悟と努力があったからだ。運のよさを言う人もあるだろうが、その前にまず自分で進路を決め、ぶれずにそれにまっしぐらに突き進む思いが肝心だ。それはどんな職業でも同じだ。それがあるかないかで、30までにどうなるかが決まる。これもTVで知ったが、愛知県のどこかの市に、国際舞台で活躍出来るエリートを養成する中高一貫の私立の学校がある。男子のみで全寮性だ。在学中に英語は話すことが出来るようになるし、討論を通じて自分の意見をしっかりと伝えられるような才能も身につく。一流大学への合格者が非常に多いそうだが、同校に出資しているのはトヨタなどの企業だ。つまり、将来は国際的な駆け引きの舞台で、侮られず、うまく商売をやる人間をたくさん作り出そうというのだ。それはけっこうなことだ。何しろ金儲けしなければ国の根幹もない。だが、番組を見ながら筆者は退屈であった。筆者が国際舞台で活躍出来るそうしたエリートと話す機会があったところで、おそらく話は噛み合わず、あくびを繰り返すだろう。
●紅白と紅白混じりの……_d0053294_2104294.jpg エリート養成には、「朱に交われば赤くなる」を信じる思いが背後にある。「鉄は熱いうちに打て」でもいい。そういう親、あるいは組織の考えは、子どもには容易に浸透させることが出来る。おそらく大人はそう思っている。また、子ども自身が心の隅に小さな癌細胞程度の疑問を抱いたとしても、たいていは大きな「朱」が押し寄せて来ると、それに染まることが格好いいと思ってしまう。そのようにして大学を出て就職するが、それまでの間に心の片隅にあった疑問の癌細胞は手に負えないほどに増殖している。そして3年経ずに離職する。だが、それはまだまともだ。そのまま我慢して勤務する手もあるが、やがて破綻するし、破綻しなくても、本人は本当に輝いた人生を送ることが出来ない。平凡な、あるいはそれ以下のつまらない人生を送って、それで終わりだ。何が言いたいかと言えば、「朱に交われば赤くなる」を信じない方がよいということだ。朱は朱、白は白でいいではないか。だが、日本の社会は、そうした孤立した白を認めない。無理やり朱色に染めようとする。それが仲間の証であるからだ。ネットでも同じで、意見を同じくする者同士が群れて騒いでいる。そのどこが楽しいか。罵詈雑言を浴びせることに愉悦を覚え、表向きの生活ではきわめておとなしく、自己主張出来ないないような職業に就いているのだろう。それはともかく、異質な存在を排除しようというのが日本社会で、個性などあればあるほど嫌われる。したがって真の芸術家など生まれるはずがない。誰もそんなものを求めていないからだ。その一方で国際社会に通用する人材をと言うが、それをするには日本にいてはまず無理ではないか。いやはや、白い花の写真の在庫整理をするつもりで「紅白と紅白混じりの……」と題しながら、予想もつかない話になった。「まいただー」と言いながら、植物はあちこちに種を撒く。人間、男はそうあるべきで、いやな会社はさっさと辞めて、自分の好きなことをすればよい。その好きなことが見つからないという悩みに対しては、筆者は答えようがない。「たいま(大麻)だー」などと、安易に薬物に手を染める若者が多いらしいが、政治家さん、教育の改革でどれほど問題が解決するのかな。そうそう、「もらえるものはもらっておけばいい」という生活保護への今の態度は、政治家が金儲けがうまいからそうなったのではないかと筆者は見る。民主党の今話題になっている政治家も、沖縄に米軍の何かの施設が出来るという噂が出るが早いか、もうすでに隣接する広大な土地をきわめて安価で買っているというではないか。「まだいたー」そんな政治家。最後に少し写真の説明をしておくと、最初のものは法輪寺境内で4月16日に撮った。ここに写る場所で毎年8月下旬に地蔵盆のテントを張る。桜の花びらと椿が落ちて、白と赤の対比が美しい。2枚目は4月18日と思う。松尾橋バス停のコンクリートの隙間に咲く白スミレ。これが今後も長年同じ場所で咲いてほしいと願っている。3枚目の白牡丹は裏庭で撮った。白白と続いたので、4,5枚目は今日撮った赤赤だ。説明は不要。
●紅白と紅白混じりの……_d0053294_21041.jpg

by uuuzen | 2012-05-30 23:59 | ●新・嵐山だより
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