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●相次いで食べた佐世保バーガー
うどんという名前でも、その乾麺がソーメンみたいに細かった。筆者はそれが好きだが、家内は太い麺と思って注文したから、半分残し、それを筆者が食べた。筆者が注文したのは辛口の長崎チャンポンだ。



最初はびっくりするほど辛かったが、最後はそうでもなくなった。辛いものには慣れる。一人前と半分を食べて充分満腹になったが、家内が半人前しか食べていないので、最初に食べようと思っていた佐世保バーガーの店の前に行き、500円のチーズバーガーを1個買い、家内と半分ずつ食べた。佐世保バーガーを食べるのはこれが二度目だ。今日はそのことを書こう。5,6年前か、佐世保バーガー店を最初に見かけたのは、大阪の北心斎橋筋を少し東に入ったところだ。その時、その分厚さに驚き、気になりながらも買わなかった。その次に店の前を通った時は、もう別の店に変わっていた。難波でも見かけた気がするが、その店でも買わずじまいであった。「佐世保」と「バーガー」は相性がいい。港街であり、アメリカ人が戦後すぐにバーガーを持ち込んだことは容易に想像出来る。70年代初頭だろうか、マクドナルドが日本でチェーン展開する以前に、佐世保では大阪のたこ焼きのように、地元に密着した食べ物であったのだろう。その地域性が、日本全国に知られないまま、半世紀近く経った。東進したのは、地域の町起しの運動と多少関係があるかもしれない。また、佐世保バーガーが、大阪のたこ焼きのように小商いの店が中心であるとすれば、全国版になりようがなかった。それを果たすには、普通名詞としての「佐世保バーガー」のほかに、マクドナルドのように、店の商標が必要になって来る。筆者が心斎橋で見た店は「佐世保バーガー」の大きな文字のほかに店の名前があったのかどうか記憶が定かではないが、あった気がする。その店がすぐに撤退したのは、価格の面でマクドに到底かなわなかったからであろう。大阪人は安くてうまいものに敏感で、高くてうまいものには手を出さない。心斎橋の佐世保バーガー店が1個いくらで売っていたのか知らないが、マクドより高価であったに違いない。筆者はたまに仕方なくマクドのバーガーを食べるが、その独特の臭気がいやで、もっとおいしいバーガーがないものかと思っている。それが、先日書いたように、バーガー・キングという店のとてもおいしいピリ辛のチキン・バーガーに出会い、家内に仕事帰りに買って来てもらったほどだ。その一方でずっと気になっていたのが佐世保バーガーだ。
●相次いで食べた佐世保バーガー_d0053294_0335656.jpg
 心斎橋で見かけた店の次に見かけた佐世保バーガーは、4,5年前の吉田神社での節分祭であった。その年か翌年の祇園祭でも見た。それらの屋台を見て、心斎橋のしっかりした店舗をかまえていたことから比べて、えらくゲリラ商法に変わったなと思ったが、社長が同じではない。屋台は普通名詞の「佐世保バーガー」を名乗っているだけで、経営者は別だ。つまり、佐世保出身かもしれない人たちが、好き勝手に「佐世保バーガー」を名乗って出店している。そう名乗るからにはそれなりに最低限の決まりがあるだろう。筆者が思うに、それは手作りだ。大量生産ではなく、たこ焼きと一緒で、目の前で焼く。工場製品ではないから、割り高になるのは仕方がない。だが、その分、妙な臭気はないだろう。屋台で見ると、かなり分厚く、1個1000円はするだろうと思っていた。以前に書いたが、屋台で見かける佐世保バーガーはどれも値段の表示がない。他の屋台では必ず価格が示してあるのに、これは異様だ。その理由がわからない。ともかく、そのこともあって、八坂神社やその他、屋台の佐世保バーガー店で誰かが買っている姿を見かけたことがなく、近寄りがたさを感じていた。常に20代半ばほどの男性がふたりで販売しているが、いつ見ても暇そうにしている。これでは屋台の佐世保バーガーもいずれ消えてしまうだろう。そう思っていた。ところが、初めて価格を示した屋台を見かけた。先月25日、今日のような雨天、北野天満宮に家内と行った時だ。紅白の梅の苗木を買ったことは先日書いた。それを買う直前に、参道で佐世保バーガー店を見かけた。そして、初めて価格を記していた。1個800円、半分を400円で売っている。家内に「買おうか」と訊くと、外で立って食べることを絶対にしない家内は猛烈に拒否する。家内は屋台の食べ物にぱくつく姿を人に晒すくらいなら死んだ方がましと思っているほど、上品な育ち(本当は大阪の下町中の下町育ち)で、どれほど空腹であっても、絶対に青空の下、衆人の中では食べない。予想どおりの家内の返事を聞いた後、1個では多いので、半分買った。お兄さんが1個を鉄板の上で、お好み焼きのコテですっと半分に切ってくれた。筆者が買った後、若い外国人が3人、1個ずつ買い、参道の際で食べ始めた。それを見ながら筆者は食べたが、家内はほしそうにしない。それで全部食べた。心斎橋の店を見かけてからようやく味わえた。手作りの素朴な味で、それがよかった。400円は高いかもしれないが、屋台とはそのようなものだ。
 今日は家内と出かけ、京都駅に戻って来た後、2,3年前に八条口西に出来たイオン・モールに行った。そこで映画を見るのが目的であったが、その前に噂に聞くその大型店舗の雰囲気を味わうためだ。モール内に入ったのは4時半頃だ。すでに軽い食事を済ましていたので、本格的に食べる気はない。食べ放題の店がよく目についた。それは5時までで、空腹であっても食べる時間がない。適当な店がないものかと順に巡って行くと、どの店もほとんど客が入っていない。時間帯のせいなのか、不況のせいなのか。そのどちらでもあるだろう。あまりに暇な店には入りにくい。そう思う人は少なくないはずで、それでまずます店が暇になる悪循環があるのだろう。ある広い場所に来たところ、若い人たちを中心に8割ほどの席が埋まっているた。その広大なコーナーは、ぐるりと壁面の三方を、屋台的ないわばB級グルメ的な安価な店が軒を連ね、座席は共有している。同様の集合店舗は、どのイオン・グループのモールにもあるし、また大きなスーパーにもある。せいぜい500円から800円までの価格帯で、学生向きだ。この屋台風集合店舗コーナーだけが盛況で、それほどに人の財布の紐は固くなっている。たこ焼きやうどん、お好み焼き、ピビンパ、インド・カレー、オムレツ、それに最初に書いた長崎チャンポンの店などが並ぶ。その中に佐世保バーガー店を見つけた。家内は天神さんでの屋台を思い出し、食べたいとは言わない。それで長崎チャンポンの店で注文し、家内が半人前しか食べなかったことは最初に書いた。食べ終えた後、筆者は長崎から佐世保と九州巡りをしようと言いながら、佐世保バーガーの店に移動した。満腹になっていたので、最高価格の500円の1個を買った。その店では半分は売っていない。気になったのは、店の看板の左右に、やなせたかしの漫画が使われていたことだ。5年ほど前に描かれたもので、アンパンマンと佐世保バーガーのキャラクターだ。どういう経緯でやなせたかしが描くことになったのか知らないが、佐世保バーガー・ファンなのだろうか。この漫画はなかなかいい。天神さんで見かけた屋台ではそれを使う権利はないのだろう。モールに入っている佐世保バーガー店は、それなりのチェーン店で、やなせにお金を支払って描いてもらったものと思える。佐世保バーガーは普通名詞でも、その漫画までは誰が使ってもいいものではない。最初に家内に無理やり食べさせたところ、また半分だけ食べて根を上げた。天神さんの商品と似た素朴な味で、生玉ねぎがとても辛かった。それが自然で、全体に加工した風情がないのがよい。自然派向きと言うか、パンに癖がなく、昭和30年代のコッペパンを思い出した。そう言えば当時は近くの商店街の近くに、小さな屋台トラックでホットドッグを売る店がよくやって来た。寒い夜にたまにそれを買いに走ったことを思い出す。佐世保バーガーはそれと似た味がする。庶民の食べ物なのだ。また食べよう。ただただ安いからいいというではなく、気に入ったものを食べたい。
●相次いで食べた佐世保バーガー_d0053294_15262807.jpg

by uuuzen | 2012-03-09 23:59 | ●新・嵐山だより
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