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👽💚🐸🐛🍀📗🤢😱5月11日(土)、京都河原町三条下るLive House『DEWEY』にて👻『ザッパニモヲ 💐母の日LIVE』午後5時開場、6時開演。3500円👽筆者の語りあり。
●今回は初めての別会場での、そしてザッパ/マザーズの結成日である1964年の「母の日」から60年という節目における、ザッパニモヲの演奏です。チラシ画像はここ。恒例の手製のお土産をくじ引きで配布します。

●一点ものと量産品
成の衣服を、侮蔑的に「吊り」と言ったりする。NHKの朝の連続ドラマを筆者はほとんど見たことがないが、現在放送中の『カーネーション』は、今朝家内が起きて見ていたのを布団の中で半分眠りながら音だけ聞いた。



●一点ものと量産品_d0053294_134866.jpg

ほっしゃんが出演していて、彼が経営する量産品の服が、デュオールだったか、有名ブランドのタグを縫いつけて売ったことがばれて警察沙汰になっていることを、朝のトーストを食べながら家内から耳にしてわかった。工場で量産する衣服はだいたいそのように粗悪な縫製というのが、かつての半ば常識であったのだろう。今はそうではない。だが、それでも量産品は誂えの一点ものに比べて価格が安いというのが、一般の認識だ。とはいえ、近年はそういう思いも崩れて来ているのかもしれない。下手な作り手がいくら一点ものだと主張しても、それは完璧に統率された大勢の職人の手になる量産品にかなわない場合が多い。日本の若い女性が好きな外国のブランドものの衣服や靴、バッグなどは、みな量産品だが、無名の職人が作った一点ものよりはるかに値段が高い。もはや人間は、職人の手技をほとんど信頼しなくなっているのではないか。筆者は一点ものの友禅染に携わるが、一方では同じ「友禅」の言葉を用いる、工場で印刷される量産品がある。手で描き染めるものと、印刷したものとでは、本や写真の印刷を見てもわかるように、かえって印刷の方がすっきりして見える。つまり、美しさで言えば、現代人はむしろ手技の微妙な荒さの見え隠れするものよりも、すっきりとフラットな印刷ものにそれをより感じるようになっている。これは、現代人が男女ともに個性を失って、のっぺらとしていることに釣り合っている。法の下にみな平等であり、みなが同じ量産品を身につける。これは民主主義万歳からして理想郷だ。作家の息の臭さのようなものが感じられる一点ものより、みなが持っているのと同じものを持つことの方に、より快感を覚える。そのことは、巧妙にしかも長年かかって操作されて来た結果で、人々は他人より目立ちたく思っていながら、一点ものの衣服をまとうのではなく、有名デザイナーの量産品を持つことで満足する。そのことをいみじくも『カーネーション』が示唆していると思えるが、現代の衣服のデザイナーは、ベンヤミンの言うアウラを真っ先に放擲したのではないか。もっとも、フランスの有名服飾デザイナーは一点ものを相変わらず作る一方で、既製品も手がける。それは画家が一点ものの油彩画を描く一方で、石版画や銅版画で、同じ作品を複数作ったことにルーツがあるだろう。
●一点ものと量産品_d0053294_13445100.jpg 先月大阪の友だちが、友だちを連れてやって来たことは以前書いた。その友の友は、筆者の友禅の仕事を耳にした途端、それを量産するアイデアをあれこれと話した。さすが工場経営者は違うと感じた。一点ものを手でこつこつと作るという感覚はない。どうすればたくさん作って価格をうんと下げることが出来るかを常に考えている。そうした量産品が、一点ものとは全く別物と言ってよいほどの仕上がりであってもかまわない。どうせそんなことは99.9999パーセントの人はわからない。確かにそうだ。手を使って数か月かかって一点染める友禅のキモノと、プリントで量産されるキモノの違いを、まずほとんど誰も知らないし、見分けがつかない。本当はちょっと知ると、その全く違うことがわかるが、知ったところで、めったに着ないものであるから、キモノの形をしていればいい。これは、部屋に一点ものの絵画を飾る必要はなく、きれいな猫や風景を印刷したカレンダーで充分と考える思いと同じだ。このように、生活上、差し当たって必要のないものすべて所有しないと決めて生きれば楽だろう。そんな生活が文明からはほど遠いと言われても、現在の日本では大部分の人がそう考え、またそのように暮らしている。一点ものなど、なくていいものだ。シャープな形と色合いの車やTV、そして住居こそが現代の美を示す最先端のデザイン物であり、そこに手作りの豪華な一点主義が入り込む余地はない。一方、国宝と呼ばれるものがある。これも99.9999パーセントの人にはどうでもよいもので、国の宝がどうしたと思っている。日本が世界に誇るものは、そんな古ぼけた物ではなく、印刷された漫画であり、TVで放送されるアニメだと信じている人は多い。国宝はすべて一点ものだが、いつの間にか、一点ものには価値が認められなくなった。かけがえのないものという意識がなくなったのだ。人間も含めて、どんなものでもいくらでも取り替えが利く。芸能人が30も年下の女と再婚するのは、そういう考えからだが、臓器移植もそうであり、自殺者が多いのも同じ理由による。実際、日本は今は半世紀後には人口が半分になるなどと、大きな数値の話ばかりしている。唯一のものなど、どうでもよくなった。これは何事も永遠に続くと思っているからだが、それは大きな錯覚だ。ともかく、工場ですっきりした形と色合いで作られるものの方が、迫力があり、価値があると誰しも思っている。そのため、現在有名になるには、作品が量産されねばならない。作品をほしがる人は全体の0.000001パーセントであっても、1億人の人口からすれば大きな数値だ。それには一点制作では間に合わない。有名ということは、大勢の人に名が知られるであって、それには大勢の人に作品を所有してもらわねばならない。ところがこの大勢に対して無料であってはいけない。何度も書くように、人は金を支払ったことで、その相手を尊重する。
●一点ものと量産品_d0053294_135859.jpg

 『カーネーション』では、戦後すぐに神戸で仕入れて来た紺地に白の大きな水玉模様の生地を使って作ったワンピースが飛ぶように売れたというエピソードがあった。既成の洋服の走りだ。そう言えば、筆者はネクタイも含めて水玉模様の生地を身にまとったことがない。それが長年気がかりになっているから、いつか大きな水玉模様でシャツを誂えようかと思う。これまたそう言えば、去年の地蔵盆に嵯峨のオルゴール館から来てもらったピエロは、黒字に赤の大きな水玉模様を染めた薄い生地のシャツを着ていた。筆者も大きな水玉を着ればピエロ見えるかもしれない。それも面白いかと思う。さて、今月上旬に国立国際美術館に『草間彌生展』を見て来た。昨夜はその感想の序のようなものを書いた。今夜はその続きだ。なぜかと言えば、たくさんの写真を撮って来たため、それらを消化するには、「その1」「その2」といったように分けて投稿する必要がある。ところが、それほど書く内容も見当たらないようなので、別のカテゴリーに別の題名でこのように投稿しようと考えた。さて、同展の象徴は、大きな赤と白の水玉だ。これが朝日新聞社の朝日に通じているのが、主催社としては何とも戦略を感じさせる。また、昨夜書いたように、祭りは表層的、つまり人間で言えばファッションのようなもので、水玉模様のワンピースと、草間の描く絵は近い。それは草間が女性であるから当然とも言える。展覧会場の中にわずかに撮影していいものがあった。それらを撮影して来たが、それらとは、みな工場で作った巨大な作品で、草間が手で作ったものではない。これは、手で作った一点ものはお金を払って見るものだが、工場製品は無料で見物出来ることを示している。つまり、百貨店で売られるような既成の商品と同じ扱いだ。そうなると、工場製品はありがたみが少ないことになる。芸術の世界ではいまだに手技による一点ものに価値を置くことがまかり通っている。筆者がせっせと展覧会を見に行くのはそれを知ってのことだ。一点ものは珍しい。珍しいものはあまり人目に晒されない。それを見る機会はめったにないから、人は金を支払う。だが、その珍しいものを見てよかったと思わせるには、それなりの手腕が欠かせない。その手腕は、草間の今回の展覧会では、赤白の水玉模様を全面に施した、巨大な工場制作品だ。館内の天井から吊られていたり、また床に置かれていたりする。遠目にも目立ち、人をぎょっとさせるにはうまく出来ている。簡単に言えば、宣伝効果抜群のピエロだ。この巨大な作品は、ロダンのブロンズ作品のように、注文があれば、同じものを複数作ることが出来る。現代の芸術家が有名になるには、まず作品の複数かつ巨大性が求められる。美術館は世界中にたくさんあり、しかもどこも内部は巨大な空間だ。そこで自己主張するには、手でちまちまと少数作るだけでは間に合わない。
●一点ものと量産品_d0053294_1352880.jpg

by uuuzen | 2012-02-14 23:59 | ●新・嵐山だより
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