置き場に困るという点では自動車は自転車の比ではないが、数が集まると自転車も馬鹿にならず、また1台が何かの拍子に倒れると将棋倒しとなって始末に悪い。
そういう光景をスーパーの駐輪場ではよく見るし、また自分もしでかす。自転車が車の行く手を阻むことも多い。わが町内ではゴミの回収車が道を通ることが困難になって、なおさら放置自転車には敏感になっている。ところが、駅前を抱える地区ということもあって、若い女性が平然と自転車を道のかたわらに停めて電車に乗る。停めているところを見かけて注意すると、ではどこへ停めればいいのかと言い返されるが、そんなことはこっちの知ったことではない。とにかくゴミ回収車が入って来れなくなるので、よそへどけてほしいと言う。あるいは阪急に訴えて、係員に撤去してもらうかだが、なるべくそういう強攻手段を行使することなしに、利用者に常識を持って近隣住民の迷惑になることを知ってもらいたい。だが、注意すると、注意された者もいい気はせず、そして仕方なしに駅前の自転車置き場にしぶしぶ停めに行くが、そこは数百台の自転車が置かれているとはいえ、阪急が許可したのではなく、自転車は停めるなという看板が掲げてある。それでも阪急は黙認している。ところで、その土地には竹薮があり、そこにゴミ袋に詰めたゴミが散乱している。そこに立ち入ってゴミを自治会で処分したい気もするが、阪急の土地であるから、阪急がすべきだ。また、その竹薮に踏み込んでゴミを回収したいと思っても、回収するには多少不便なところにゴミを放り投げてあるので、拾うにもためらいがあり、困難を伴う。その竹薮には多くの目白が住んでいて、そのほかの野鳥もいる。そういう場所の地面がゴミ溜め状態であるのは、京都で名だたる観光名所嵐山の、その駅前であることが恥ずかしい。しかも、そこの自治会長ともなれば、今まで以上に気にはなるので、今年5月の一斉清掃の際は、筆者の主導でそこまで範囲を広げるか、あるいは前もって阪急に伝えて、それに近い日にでも掃除を依頼するかだ。自治連合会の会合では、自転車置き場と化しているその場所を、松尾に出来た自転車置き場と同じように有料として工事をしてほしいと阪急に伝える用意があるようなことを聞いたが、阪急も経費がかかることであり、また竹薮などの自然が消滅するから、即座には決められないのであろう。またその土地は、渡月橋向こうの嵯峨地区の住民が自転車を置いて阪急を利用するケースが大半だが、阪急としては電鉄の利用客が使っているので、無碍に駐輪禁止を徹底させにくいだろう。それに、1日160円ほどの駐輪代を徴収する駐輪場が歓迎されるのかどうか。無料であるに越したことはないので、反感は多いと思える。だが、駐輪場で自転車が盗まれることなく、安全に管理されるのであれば、その程度の費用は安いと思う人もある。現在のその駅前の空き地には、ゴミの一部として自転車のサドル、あるいは自転車そのものが壊れて散乱しており、使われていない自転車、つまり盗んで来てそこに放置されているものも少なくない。こうしたことが有料駐輪場となった時には解消され、もっとすっきりとするが、駐輪代が惜しい人は、その付近の道路際に停めることは必至で、これの取り締まりにイタチゴッコが生ずるに違いない。
東京は案外自転車を乗る人が多いとTVが伝えていたが、京都はその反対で、確か四条河原町は自転車で曲がることが禁止されている。この自転車の締め出しは、車を優先させるためで、これは京都のおかしなところだ。渡月橋のすぐ近くから南下して自転車道路が桂川沿いに20数年前から少しずつ整備され、一応それは完成している。これは自転車に市内の中心部を走らせず、車の通りの少ない場所を走れというもので、この考えの奇妙なところは、その自転車度道路に沿って土手沿いを走る車道が、昼間でもほとんど車が通らず、そこを自転車がゆうゆうと走れることだ。実際筆者はそうしている。つまり、なくてもいい自転車道路を作ったのだ。どうせなら、四条河原町を安全に走れる自転車道路を作ってほしいが、道幅が狭いので、車とバスだけで大渋滞、とても自転車など走ってほしくないというわけだ。筆者はあまり自転車で遠方まで行ったことはなく、せいぜい四条大宮までだが、仮に四条河原町を越えて東や北に走ることがあっても、四条河原町を曲がる気にはなれない。いくらでも裏道はあるし、そうしたところを走る方が信号に引っかからず、断然早い。そう思えば、四条河原町を自転車が走るなというのは、市民の実感に沿った話で、問題は何らないということになる。それはよくわかってはいるが、禁止などとわざわざ言われると、それに反感を抱きたくなる。今日は7月12日に写した松尾駅横の駐輪場完成の写真を掲げるので、自転車ネタとした。
「松尾駅の駐輪場、その1」を投稿したのは去年3月4日のことだ。その1年後にこうして完成した様子を提示することになったが、工事そのものは半年ほどで終わった。だが、先日また手を加えているのか、業者が入っていた。一旦出来たものが、使ってみて不つごうがあったのだろう。そのため、この「松尾駅の駐輪場」のシリーズはまだ少し続く。筆者は3000円で5、6年前に買った中古自転車を1台持っているが、それに乗ることは1か月に一度もない。そのため、毎回タイヤの空気がかなり抜けていて、走っている途中の自転車屋で補充する必要がある。空気入れを買えばいいようなものだが、月に1回も乗らないので、もったいない。またその自転車はペダルを踏むと、チェーンが何かに擦れていて、とんでもない音が鳴り続けるうえ、力がかなりいる。簡単に直せるはずだが、チェーンにカヴァーが取りつけてあって、それを外すことが出来ない。あまりに錆びているためで、自転車屋でもそうであった。また、ペダルを漕ぐ力が普通の倍かかるのは、倍の運動量を消費することで、その方が健康にいいと思ってそのままにしている。また、奇妙な音が鳴るのは格好悪いが、その音のために、松尾橋の歩道の前方を行く人が気づいてくれて、道を譲ってくれる。もっとましな中古自転車が3000円程度で売っているのはよく知っている。それを買えば一気に快適になるが、筆者が古いものが壊れてどうしようもなくなるまで使うのは、パソコンでも同じだ。さきほどインターネット・エクスプローラーの6がもうなくなると言っていたが、筆者が使っているのは5.5で、ますます時代に取り残されて行く。それはそれで何となく面白くていい。