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2009年09月29日●第 128 話
マニマンが散歩中に見る光景は、毎日変化するとも言えます。自然は変わらないと思いがちですが、田畑や山林はニンゲンが手間暇かけて作り上げたもので、自然が勝手に作ったものとは違います。となれば、ニンゲンもまたニンゲンが作ったものと言えそうです。実際ニンゲンは男女の交わりで子どもを作ります。そして、子どもが見る世界は親が見た世界とはまたがらりと変化しているものです。変化によって消えるものの幾分かは、瓦礫となって地下に埋まりますが、ニンゲンは時にそれを発掘して古い世界を偲びます。先日マニマンは電車に乗って大きな街に出かけた際、人通りの多い歩道上に初めて「交つう」という白い吹きつけ文字を見つけました。これは「交通」の意味でしょうが、マニマンが知る限り、その文字の真下に電車や車は走っておらず、何のためのものかわかりません。また、「交わりの通」とは、地面の下にアンダーグラウンドな世界があって、そこに通なアダルト専用の秘密クラブがありそうです。マニマンは、大きな街ではニンゲンが作るものの中にもまだまだ知らないものがあることを実感しました。
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