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2009年08月02日●第 88 話
袋で買ったものの中にはたとえば蛙ミッキー芋のようにたまに変わった形が混じっています。規格品の世の中ですから、何でもみんなと同じである方が喜ばれ、安心もされるので、そうした半端もののニンゲンはよくいじめられます。マニマンは半端もんですから、蛙ミッキー芋のような半端もんに目が行き、それを書き留めておきたいのです。ところで、マニマンは小さな頃、飴代わりに氷砂糖をよくなめました。大人になれば氷砂糖は梅酒を作る時に使う程度ですが、先日マニマンは氷砂糖が入った袋を見つけました。カリン酒を作った時の残りです。マニマンは子どもの頃を思い出しながら、ごつごつした岩のようなその氷砂糖を毎日1個ずつなめました。残り少なくなった袋の中を覗くと、細かい砂糖粒に、きれいな六角形をして透き通った小さな半端ものがひとつ埋もれていて、砂糖砂漠で水晶を発掘した気分になりました。ペンダントにすると蝿がたかって来ますし、それに甘いもの好きなマニマンですが、マニマンの心をじっと見透かし返すようで、口の中に放り込んでなめるのを粘りためらい続けました。
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