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2009年07月24日●第 79 話
アンパンが落ちていてもニンゲンはまず食べません。アンパンパンの顔を描いたボールなら、子どもが拾って遊ぶかもしれません。マニマンは今日いつもとは違う道を散歩していて、畑の片隅のゴミや雑草に混じってアンパンマンのボールを見つけました。でもそれを拾って遊ぶ方法を知りませんから、子どもがみつけるようにそのままにしておきました。忘れ去られたアンパンマンのボールは物悲しげに見えました。子どもが遊んでいたものでしょうが、それを失っても今ではあまり探すこともしないのです。ボールなど少しも珍しくも高価でもないからです。マニマンはそれが本物のアンパンならばよかったのにと思いました。落とした人は食べることに諦めがつきますし、昆虫の餌になることも出来ます。けれど忘れ去られたボールは誰も気にとめません。それが無地ではなく、アンパンマンの顔が描かれているだけになおさら悲しげです。なぜ食べられないボールにアンパンマンの顔を描くのでしょう。本物のアンパンマンは食べられることで人を元気づけます。それを知ったので、誰かが捨てたのかもしれません。
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