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2009年07月19日●第 74 話
2週間ほど前、マニマンは干上がった小川で捕獲した大きな鯉を大きな川に流してやりました。その時カメラを持っていなかったので、両手から離れる寸前や泳ぎ始めた鯉の姿は、マニマンの脳裏にだけ焼きつけられました。今日マニマンはカメラを持って鯉を放った川辺に行き、鯉の姿が見えなくなった時の様子を思い浮かべて同じ角度で写真を撮りました。Uターンして帰ろうとした時、マニマンは足元にUKI(嘘みたいでけったいないわくありげな)石を見かけました。よく見ると、叫ぶニンゲンの顔が描かれています。そのあたりではよく若者たちが焼肉パーティを開くので、その時に使った炭のあまりなどで描いたものでしょう。また、マニマンのような「謎の気がかりなモノ」に興味を示す浮世離れ変人の目に留まることを思ったのかもしれません。その意味では街角の壁面の「UKI書き」に似ています。マニマンはムーギョ・モンガを往復する途中、その石を見つけた頭上に架かる大きな橋をわたります。その時、夕焼けが素晴らしければ、マニマンはいつもムンクの「叫び」の絵を思います。
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