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2009年07月08日●第 63 話
雨が上がってねっとり蒸し蒸しします。きっと虫々が庭にいっぱいいます。それを無視無視して庭に出たマニマンは、デンデンムシムシカタツムリを壁に見つけました。これは貝を棲家にしたナメクジです。ナメクジは家の中にナメナメ這い上がって来ますが、マニマンはナメクジ貝を家の中では見たことがありません。きっと家を持っているからその必要がないのです。となれば、家の中にいるマニマンはナメクジ貝で、徒歩徒歩散歩中のマニマンはナメクジと似た存在と言えます。それはともかく、どちらもナメナメは同じなのに、いかにも赤裸々なすっぽんぽんのナメクジとは違って、貝を持てばかわいらしく見えます。それは裸を半分隠して奥床しいからでしょうかね。『ナメクジ貝、 なめとるかい?』『ハイ、なめておりますねットリ。ナメクジの仲間ですし、われわれの季節でありますからねットリ。盛んになめさせていただいておりますねットリ。どうぞなめ返してくださいねットリ』『やだワーイ・ゾーイ! なめとんのかい!』そんなことを思いながら、マニマンはナメクジ貝をなめるように眺めるのでした。
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