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2009年07月03日●第 58 話
梅雨の大雨が降ると、マニマンの裏庭の向こうを流れる小川は上流で堰留められて干上がります。その時、逃げ場を失った運の悪い鯉が、あちこちの川底でもがき苦しむ光景が目撃されます。小魚を狙って鷺が舞い降りますが、大きな鯉は水溜りを傷だらけになりながら生き抜こうとします。大人たちは網や手でつかまえようと川底に下ります。今日マニマンはムーギョ・モンガへ行く途中、子連れの若い母親ふたりが心配そうに長さ60センチほどの鯉を川底に見ている光景に出会いました。マニマンは大きな川に戻してやろうと思い、通りがかった男の子を呼びとめて捕獲させました。そしてすぐに向い側の家の人から大きな透明のビニール袋をもらって中に入れ、水道水をたっぷり注いでもらいました。マニマンは重い鯉を両手で抱え、母親たちといつもわたる大きな橋まで15分ほどかけて歩き、橋の中央から鯉を逃がすマニマンの姿を見物させました。流れに浸った鯉はしばらく横たわったままでしたが、ようやく泳ぎ初めて姿を消しました。それをすぐ下流で見つけた悪ガキが石をいくつも投げました。
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