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2009年06月01日●第 42 話
川面に据え置かれる謎の浮宝珠とは対照的に、葱の宝珠はたいていの畑にあって、誰も気にとめません。でも宝珠好きのマニマンは、毎年今頃になれば、葱が育って宝珠型の花穂をつける様子に注目します。そうした葱坊主は、収穫が面倒なので放置されたか、あるいは来年の作付けのために種子を収穫するためのものです。宝珠の中に種子がいっぱい入っている様子を想像することは楽しいです。宝珠が無限の連鎖の源に思え、マニマンは自分がボウフラのように無数に増殖して、別の生に宿り続けて行く気がします。今マニマンはここにいて葱坊主をぼーっと見つめていますが、以前にも同じことをして、同じことを考えた者がいました。ニンゲンは同じことを繰り返します。葱坊主が毎年葱坊主になることと同じです。そしてマニマンの前世は生臭い葱坊主であったかもしれず、そうでなかったとしても遠い将来にそう生まれ変わるかもしれません。そうでなければ、思い切り辛い玉葱坊主になってやろう! それでもないとすれば、甘い甘い栗饅頭マニマンになってやるぞっくり! 結局食べ物を思い出すマニマンなのでした。
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