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2009年05月31日●第 41 話
10年ほど前、マニマンの町内にあった森が大きな駐車場に変わりました。森にいた多くの鳥はどこへ行ったでしょう。その森、いや駐車場に来年の春、4階建てのホテルが建つことになって、その説明会が数日後に開催されます。2、3年前に予定されていた建設が遅れていたのです。ホテルの営業者は50年契約で土地を借りるそうです。はははは、その頃マニマンはこの世にいませんから、ホテルが壊されて元の駐車場、そして長い年月がかかって森になる様子には出会えません。森にいた多くの鳥のことを思うと哀れです。でもマニマンの頭にはその場所がまた森になっている様子がはっきりと映っています。ニンゲンは森の鬱蒼さを嫌悪しているようで、森を切り開くことを文明化と信じ、金儲けこそが最高の美学と信じています。そして森は砂漠になります。砂漠になればなったで、ニンゲンはそこをラクダに乗って、「♪月の砂漠をーー」などと歌い酔いながら行くのです。森を砂漠にしようとするニンゲンがいて、その砂漠を森に戻そうとするニンゲンがいます。そして、それを一瞬で想像するマニマンがいます。
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