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2009年05月10日●第 20 話
5月は花咲く季節です。マニマンは毎日ムーギョ・モンガに行く途中にある畑で花を見下ろします。畑の片隅に、商品にならないようなさまざまな花が植えられていて、それが1日ずつ変化して行きます。今は名前の知らない臙脂茶色の爪をたくさん重ねたような房がとても多く咲いていますが、ほとんど雑草化したもので、マニマンはあまり美しいとは思わず、名前も調べません。同じ花の黄色がよく花壇に植えられていますが、洋花はあまり情緒がありません。先日までチューリップがたくさん咲いていましたが、今はその隣りにひと固まりのジャーマン・アイリスが見えます。この洋花は、紫色と茶色の組み合わせは珍しいですが、暑苦しい感じがします。そのため、マニマンはついふざけて麻雀愛栗鼠と呼んでしまうのです。でも、そう呼ぶと似合わないため、さらに暑苦しくなって来ます。それに麻雀愛栗鼠には白もあって、それが紫のものに混じって咲いているのはなかなか豪華な雰囲気があります。距離があって、写真の出来はさっぱりですが、マニマンは「麻雀アリンスまーいいじゃん」と呟くのでした。
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