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👽💚🐸🐛🍀📗🤢😱5月11日(土)、京都河原町三条下るLive House『DEWEY』にて👻『ザッパニモヲ 💐母の日LIVE』午後5時開場、6時開演。3500円👽筆者の語りあり。
●今回は初めての別会場での、そしてザッパ/マザーズの結成日である1964年の「母の日」から60年という節目における、ザッパニモヲの演奏です。チラシ画像はここ。恒例の手製のお土産をくじ引きで配布します。

●『百花若冲繚乱』
平に初めて行ったのは2004年の10月16日だった。神戸から夜の船に乗って早朝に着き、その日は栗林公園を見た後、こんぴらさんに行き、帰りはJRに乗って丸亀で下車し、その後に高松まで出て、高速バスに乗って梅田まで帰った。



●『百花若冲繚乱』_d0053294_1618138.jpg丸1日のことだったが、効率よく動いて楽しい思い出がたくさん出来た。それをつい昨日のことのように覚えているので、もうこんぴらさんには行くこともはないと思っていたが、急に旅することを決めて家を出た先月26日、JRの車内で吊り広告が目に留まった。人で込んでいたが、その広告の真下までもぞもぞと移動して見上げたことろ、やはり若冲展だ。筆者は目があまりよくないので、手元はよく見えるが、数メートル離れると字は読み取れない。だが、「若冲」の文字と、鶏の絵に目が留まったのだ。展覧会はこんぴらさんで開催され始めたばかりで、そのことを全く知らなかったので、とても意外であった。予定を変更してすぐにこんぴらさんに行くべきかと思ったが、その前に同展の様子を詳しく知る方がよいと考え直し、吊り広告に書かれていた電話番号をメモした。結果を言えば、岡山駅の公衆電話で金刀比羅宮に電話し、その返事によって別段行くほどでもないかと思い、予定どおりに旅に向った。ところが気になり続け、結局予定を全部こなした後、27日の午後、京都に戻る前にこんぴらに足を延ばした。5年半ぶりのことだ。だが、今度はJRを使ってで、天気もよく、また途中の景色も違い、別の面白さがあった。それについては別のカテゴリーにまとめて書きたい。ここではその『百花若冲繚乱』展について書く。この展覧会は、「生まれ変わった若冲+まだ見ぬ若冲」の副題がある。生まれ変わったのは『花丸図』が修復された記念という意味で、まだ見ぬのは初公開される若冲の作品の展示だ。筆者はもちろん後者が目的で、電話で確認すると、図録は作成されてない。だが、チラシだけでも入手しようと思った。
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 JRは東西だけではなしに、いくつかに独立してして四国は山陽とは別なようだ。岡山駅で駅員に訊ねると、四国のことは四国に行ってから訊いてくれとあしらわれた。吊り広告は京阪神全体の走る車内にかかっているはずで、ならばこの展覧会についての情報は岡山駅でも確認しているはずと思ったのだが、実際はそうではなかったのだ。それはさておき、未公開の作品はごくわずかだ。掛軸が6点で、うち1点は双幅だ。それらがどういう作品かはチラシの裏表に印刷される画像からほぼわかる。そして、それによるとさほど目新しくもないので、出かけるほどでもないかと思ったが、帰り道に立ち寄るのであればそれほど面倒でもないし、後でくよくよするよりいい。会場は高橋由一館の3階で、これが第2会場になっていた。第1会場は奥書院上段の間で、ここには『花丸図』がびっしりと部屋を埋め尽している。今回思ったのは、上段の間は以前とは違ってかなり部屋を暗くしていたことだ。作品保存のために万全を尽しているという感じで、それは仕方がない。どこがどのようにきれいに修復されたのかはわからないほどだが、全体にきれいになったようであるのは何となくわかる。修復とは本来そのようなものだろう。襖4面のみは外されて、第2会場で間近に見ることが出来たが、これは2004年秋に出かけた時も、襖4枚は奥書院の隣の、確か今ある画家が椿図を描いている部屋に別に置かれたため、間近で鑑賞出来た。今回その4面は、未公開の掛軸を見た後、部屋の最後の展示として置かれていたが、筆者の目的はそれを見ることではなかったので、そそくさと会場を後にした。ちょうどその4面の前で東京弁で話す30歳ほどの女性が4、5人いたが、とにかく驚嘆しきりといった感じで、若冲人気の浸透具合を感じた。関西にいればその気になれば四国は近いが、東京からでは1泊する必要はあるだろうし、観光にわざわざ来たという感じが、なおさら若冲画を貴重なものと思わせる。そう言えば、若冲は京都人であり、今風で言えば関西人であるから、若冲がどのような言葉を使っていたかを想像して絵を眺める方がよい。東京の人は今はさほどではないが、大阪や京都言葉の訛りに違和感を覚え、一般にはいい印象を持たない。しかし、それを言えば京・大阪から見た東京もそうであって、それほどに気質や文化に差がある。若冲画がもてはやされる現在、そうした文化の差を認識したうえで、若冲画に接する気分は忘れてはならないであろう。
●『百花若冲繚乱』_d0053294_16205125.jpg

 さて、6点の掛軸はみな個人蔵で、1点のみ紙本着色の「伏見人形図」でほかはみな水墨画だ。どこに手を尽して借りて来たものかはわからないが、若冲の水墨画はこのように数がとても多いことがよくわかる。会場は50畳ほどだろうか、その6点のみではがらがらになるので、別の作品も用意された。まず最初にあったのは、愛媛の寺に現在保存されている着色の燕図だ。これは本来こんぴらの奥書院にあったものが剥がされた後、同寺に転用されていたが、それも古くなって、燕だけが丸く切り抜かれて保存されたのだ。『花丸図』が修復されたのは若冲人気が空前のものになったからで、そうでなかった時はほとんど誰も見向きもせず、汚れた後は破棄された。そして今になって、惜しいと言われ、その無残な断片数枚が仰々しく展示される。人の思いはこのように移ろうもので、今もてはやされている若冲がまたいつかほとんど顧みられなくなる日が来ないとも限らない。それもまた人の世のことであり、誰にもどうしようもない。ともかく今は若冲人気がまだ絶大で、こんぴらには大勢の人が押し寄せ、またこの展覧会に足を運ぶ人も跡を絶たない。チケットはJRの駅で買うと100円安いというので、琴平駅に着いてすぐに窓口で買った。ところがそれは鉄道のチケットと同じで、うす緑色の紙にコンピュータで印字したものだ。これなら会場で当日券を買った方がよかった。そうした、当日券と同じデザインの前売り券は今でも作られ、売られているはずだが、大半は売れ残ったりして無駄になるので、売れた分のみそのつど印刷する方式がいいのだろう。会場で当日券を見たが、何と4種類も絵柄がある。全部今回展示される若冲の絵をデザインしたもので、4種あるのは、若冲展チケット、書院チケット、全館共通チケット、しかも若冲展チケットが学生と一般の2種あるためだ。若冲展チケットは1000円、書院チケットは若冲展チケットで見ることの出来る会場プラス表書院で1500円、全館共通はそれにさらに高橋由一館1階と、宝物館を見ることが出来るので2000円だ。筆者らは若冲展チケットを買った。
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 金刀比羅宮はちょうど桜が開花して、大勢の人が押し寄せていた。それに今回の若冲展の宣伝も凄いものがあり、チラシをそのまま拡大した大きなポスターは、琴平の駅舎から階段下まで続く商店街の全店に貼られていて、また境内の至るところにも若冲の絵を大きく印刷した布地が飾られていた。そのお金のかけ方と、こんぴらに来てもらおうという地元人々の意欲がよく伝わった。それにはデザインのセンスが重要だが、それを見事にやっていて、田舎じみたところが全くない。それがまたどこか幾分のさびしさも思わせるが、こうした地方の名所が時代の先端を行こうとすることはいいことだ。そして、訪れる人々はそういう洒落た感覚は敏感に感じ取る。これが本当に田舎じみた、時代後れのわびしいデザインのものしか見ることが出来ないのであれば、東京あたりから来た人々は失望するだろう。こんぴらの東京化と言えばいいか、そうした流行に敏感に反応してのさまざまな試みは、雑誌やその他の媒体に頻繁に取り上げられるようになるためには必須のことでもあり、日本全土が東京的画一化を呈しても、そこには必然性もあるだろう。たった6点の、それも個人蔵のとても大作とは言えない作品を展示することで人を集めようとし、またそれが許されもする金刀比羅宮の貫禄というものがあり、今回はそっちの方をまざまざと感じたが、若冲が現在の日本の東西を結びつけている大きな存在であることも改めて確認させた。最初の燕図の次の6点の軸が並び、その次には伝応挙作の若冲と親交にあった当時の別当である宥存の肖像画、そして宥存が描いた鷹図が展示された。この鷹図は図版では知っていたが、実物は予想以上に小さく、また水墨ではなく、紐には真紅を使っていて、それがとても目に染みた。この鷹図の次に『花丸図』の襖4面が壁の1面を占めて展示されていた。最初の燕図は、筆者は初めて実物を見たが、その予想外の小ささが意外であった。そして、実物が写真とはやはり違う絵具の質感が伝わって、それも何となく意外で興味深かった。燕で思い出したが、琴平に着いた時、空腹だったので、商店街でうどんを食べた。参道横に4年前に食べたとても古い店があることを知っていたが、そこまで歩く前に食べたかったので、ある店に入ったのだ。テーブルに座って待っていると、窓の向こうに黄色の店のテントの庇が光を浴びて下がっていて、ちょうどその裏側、筆者から見ればつまり丸見えのところに1羽の燕が入り込んで来た。そして勢いよく羽ばたきながら、しきりに窓ガラスやそのテントの羽根をこすらせる。どうやら巣を作るにふさわしい場所かどうか確認しているらしい。それが今年初めて見た燕だ。そしてその30分後に筆者は若冲の描く燕に対面した。それだけでも今回のこんぴら行きは思い出深くなった。うどんは350円で、讃岐のうどんとは思えないほどおいしくなかったが、店を出て10分ほど歩くと、4年前に入った店が右手に見えた。思ったほど人は入っておらず、しかも50円安い300円であった。ま、それでも燕が見られただけでもいいかと思い直して先を急いだ。
●『百花若冲繚乱』_d0053294_16213013.jpg

 さて、6点の作品には鷹を描いたものが2点あった。これは5月の節句の画題で、ちょうどこの展覧会にはふさわしい。それに2点のうち1点は何と燕が1羽添えられている。もちろん鷹とは違ってかなり小さく、添えものに過ぎないのだが、その形は最初に展示される着色の切り抜き燕と全く同じものであるのが面白い。また若冲の水墨画の燕はきわめて珍しく、その意味においてこの鷹図は印象深い。若冲と言えば鶏なので、やはりこれが1点展示された。その次はこれも珍しいが、『三国志』のヒーローである関羽像だ。これは1点知られているが、それとほぼ同じ角度から描くものながら、刀を大きく直立させ、より迫力のある仕上がりになっている。これも男の子の節句用の作品だ。次に同じく人物図として珍しい「猿廻し図」があった。同じような作品が近年売り立てされて、京都清水のとある美術館の所蔵になった。だが、その作品のように対幅ではなく、ここでは1幅にふたりの人物と小さな猿を収めて曲芸の様子を描く。だが、今回展示された唯一の対幅も人物図で、その意味では珍しい作品が並んだと言うべきで、こんぴらの長い階段をのぼった甲斐もあったとどうにか納得することになる。その対幅は、三番叟を描き、八十一歳画の署名がある。この年齢の時期の人物画であると書けば、若冲画に詳しい人はどういうタッチかおよそ想像出来るだろう。6点目は伏見人形図で、これには無染浄善の賛がある。若冲には伏見人形図は多いが、これは最も最初に描かれた1枚と言ってよい。これらの作はいつかまた何らかの形で公にされ、その時には図録に掲載されることがあるかもしれない。若冲の作品はほとんど無限に存在するかのようで、毎年数十点は発見されている。そのため、当分の間はこうした展覧会が続くであろう。あまりいい話のない沈滞ムードの日本、せめてこうした若冲の話題で、一部の人にしろ、楽しみが増えるのはとてもいいことだ。こんぴらを見た後、JRに乗って帰ったが、4年前とは違う交通手段であったのがよかった。筆者はいつもそういうことを考える。往きと帰りでは同じ道を歩かないこともそうで、今回は門前からそのまま正面に続く商店街を初めて歩いて駅に向った。そこはアーケードのある古い商店街であるのに、とてもひっそりとしていた。だが、筆者には、まだ東京らしさがどこにもない、そのいかにも昭和レトロな雰囲気がよかった。また見事なほどに、その両側に続くどの店にも若冲展のポスターが貼ってあった。金刀比羅宮があるために存在出来る店であるだけに、それは当然と言うべきであろう。そして、若冲という新たな観光客誘致に役立つものを抱える金刀比羅宮は、やはりそれなりに歴史と風格を持っている。その意味で若冲はもっと日本全国で仕事を残しておけばよかったのだが。
by uuuzen | 2010-04-07 23:59 | ●展覧会SOON評SO ON
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