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2009年02月12日●第 196 話
オニビシがバス・タブや火鉢の中でうまく育たないのは、そこには生物の循環という自然の縮図がないからです。オニビシは池に育ちますが、池はただ水を張っただけの存在ではなく、そこにはミジンコなどのプランクトンや、それを食べるメダカ、また蛙など、そしてそれらを食べる鳥もやって来ます。そういい環境を一斗缶で再現するのはかなり難しいですが、水生植物を育てるのに最適な土が売られていたりするため、不可能ではありません。生物は自分が棲息出来る理想的空間を必要とします。それは、敵が来るとすっと隠れたり、あるいは安全に子孫を残すことが出来るような隠れ場所としての窪み、つまりニッチです。簡単にいえば巣ですが、火鉢の中で土とオニビシだけでは、さまざまな生物が住みつく場所を確保するのはかなりの困難です。春にもし発芽すれば、せめてボウフラを食べてくれるメダカは買って来る必要があるでしょう。火鉢の中がリッチなニッチになればオニビシもぐんぐん育つはずですが、ニッチもサッチも行かないことも考えられます。とにかく、発芽の6月を待つマニマンです。
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