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2009年01月29日●第 182 話
ムーギョ・モンガへ行く途中にある廃屋の壁のUKI書きは、家を壊さない限りそのままです。落書きする浮世者は、自分の行為を忘れるのでしょうか。ネット上に匿名で悪口を書き込む連中も、本当の脳ターリンでない限り、自分の行為がノー・リターンであることを記憶しているでしょうが、そんなニンゲンらしいニンゲンならば、匿名で建物を傷つける落書きや、暴言の書き込みはしないものです。マニマンはムーギョ・モンガからの帰り、そうしたさびしい連中のことを思いながら、さびしい思いに囚われました。そして、車の途切れた大きな通りをわたってもうひとつの大きなスーパーに立ち寄り、そこを出た後、また通りの向こう側に戻ろうとしましたが、車は途切れません。そのため、そのままいつもとは違う側を歩いて大きな橋をわたりました。橋をわたり切った下り坂、マニマンは驚きました。夕暮れ迫る中、目の前の小さなコンクリート壁にUKI書きと同じ筆跡で、「サクラ」と読めるスプレー文字があったのです。本物の桜ならばすぐに散って見えなくなるのですが、それは刺青と同じなのです。
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