2009年01月17日●第　１７０　話

　●おわりやっ記　１

クリスマスの数日前、見たい展覧会があったので、マニマンとママーニは高速バスに乗って遠い街に行きました。マニマンは数年ぶり、ママーニは初めてです。バスは１時間に１本しかなく、到着まで３時間かかりますから、日帰りするには早朝に家を出なければなりません。夜更マニマンはいつもより早く寝ることにしましたが、遠足に行く小学生のようになかなか寝つけません。それでもいつの間にか夢の中です。そして、朝５時に目覚め、寒い中を電車に乗って駅前のバス乗り場に向かいました。もう多くの人が集まっていて、バスは補助席まで満員、マニマンは早いめに何でも予約しなければおわりやなと思いました。予定どおり６時に出発、高速道路をグングン走り、途中でコマニが働く会社が間近に見えました。でも冬至直前の頃ですから、日は昇らず、うす暗い中で建物は眠っているように見えました。そのうち前方から光が射して来ました。マニマンが日の出を見るのはマミー・ママンの喜寿祝い以来です。やがて太陽はマニマンの窓際の真横に移動し、『こんにちは、マニマン君』と言いました。