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2009年01月14日●第 167 話
マニマンは夕暮れになるとムーギョ・モンガに行きますが、途中で大きく長い橋をわたります。わたり切ったところの信号は、わたり始めによく見通せますが、マニマンは赤で待たずに済むようにと、歩く速度を調節しません。後20メートル、もう少し早く歩くか走れば間に合う場合でも、ゆうゆうゆうぜんと同じ速度で歩き、信号待ちを気にとめません。急ぐ必要はないですし、待つ間に遠くの山など、周りをゆっくり見わたし、それはそれで楽しいからです。その信号待ちの時、川岸斜面にあるコンクリート製護岸の数十センチ角の桝目内に、よく水が溜まっているのを見かけます。マニマンはそのたびに桝目内にムーンゴッタが映れば、どう見えるかと思いますが、満月の上がる角度がずれ過ぎて、まだそういう光景に出会ったことがありません。それはさておき、新年早々その桝目に、まるで田んぼのように緑が生えて来ました。桝目内のくぼみに溜まった土と水を利用して草が育っているのです。マニマンは信号待ちしながら、うす暗がりの中でその枡目のミニミニ田を見つめるのが楽しみになっています。
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