 ●当分の間、去年の空白日に投稿します。最新の投稿は右欄メニュー最上部「最新投稿を表示する」かここをクリックしてください。
|
|
2009年01月11日●第 164 話
マニマンはムーギョ・モンガから先へはバスで行くことはあっても、ほとんど歩くことはしません。ですから、町並みしかあまり記憶になく、細部は知りません。もちろんバスで帰って来る時には、その反対方向を走りますから、町並みを逆方向から見ることになりますが、いつも夜のため、ほとんど印象にありません。先日マニマンはムーギョ・モンガから先の大きなスーパーへと自転車で走りながら、ふと後ろを振り返りました。帰りのバスの車窓からどうにか見える場所です。交叉する小道の、いつも日陰になっている一角に、何と以前見たUKI書きと同じものが小さな赤い鳥居の背後の物置扉にありました。その鳥居は「叱呼禁止」の意味です。浮世者はUKI書きが、誰かに呼びとめられて叱られる小便と同じものとは思わなかったのです。UKI書きは左にもうひとつあって、筆跡からして同じ人物のものとわかりますが、それは「桜」という漢字です。どうやら浮世者書の名字は「桜」という文字が含まれるようです。本物の桜ならきれいですし、すぐに散りますが、UKI書きはペンキですからね。
|
|
|
|