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2009年01月09日●第 162 話
マニマンは小さな頃、雲を見上げるのが好きでした。大人になると、とろんと雲を見続けて夢想を連ねる人はいなくなります。空は「空(カラ)」「SKY(透かい)」ですから、見ていても満腹にはなりませんが、空は常に色が変わり続け、雲や虹が浮かびます。マニマンはそれが自分の心のように思え、それでよく雲について書くのです。宇宙飛行士は、宇宙で見る空は真っ黒で、そこに星が無数に散らばって、黒い膜に小さな穴が空いたようだと語りました。それはまるでマニマンが散歩中に気づいた「真昼の星座」で、宇宙もたいしたことがないのです。ところで、これも以前に書きましたが、マニマンが最初に花を意識したのは、雲を見るのが好きだった小学生で、学校道のアジサイでした。きっとアジサイが入道雲に似ていた連想からでしょう。マニマンは大きくて豪華な花が好きですが、その代表は泰山ボックンや牡丹です。先日の夕暮れ前、マニマンは雄大で珍しい雲を見ました。牡丹の花びらのような雲のかけらがたくさん散らばって、マニマンは自分を牡丹の蜜を吸うクマバチのように思ってみました。
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