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2009年01月08日●第 161 話
一昨日の昼前、郵便局に行く道でのことです。マニマンは真珠のネックレスのような赤い玉が地面に散らばっていることに気づきました。マニマンはすぐに南天の実だとわかり、『何てこった! ナンテンゴッタ! 何てんこっとするんだ!』と内心駄洒落を垂れました。きっと子どもがいたずらで実をもぎとったのでしょう。南天の実のとても濃い赤色は毒きのこを連想させ、何だか素手で触ってはよくない気がしますが、柿が赤いのと同じで、鳥に食べてほしいからです。そのためニンゲンも食べていいはずですが、乾燥させて薬に使う程度で、ジャムには出来そうにありません。マニマンは実を5、6個を拾って帰りました。マニマンの裏庭にも南天は勢いよく咲いていますし、近所では南天の木が植わらない家はないほどですが、そのまま全部ゴミ箱行きとなるのは忍びなかったのです。それに、鳥はニンゲンが盛んに通る路上の実をついばむはずはないでしょう。マニマンが拾った本当の理由は、赤い小さな実が路上に散らばる光景がとても新鮮で、そこにいけばなの精神を感じ、その記念にと思ったからです。
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