2009年01月02日●第　１５５　話

　●おーナラっ記　４

宝珠男のマニマンは宝珠を見るのが好きです末尓。たとえば風格のある古い橋についているギボシです末尓。ギボシは「擬星」ではなく「擬宝珠」と書いて、宝珠のつもりです末尓。さらに見る機会があるのは、石燈籠のてっぺんの丸くて先が尖った石です末尓。あれは専門用語で「宝珠」と呼びます末尓。つまり、宝珠を表現したもので、稲荷大社にある「おもかるいし」は、石燈籠の「宝珠」と同じ形なのです末尓。で、宝珠は火の玉ですが、燈籠で明かりが灯るのは、ローソクを入れる「火袋」と言われる中間の部分です末尓。それはいいとして、マニマンはママーニと一緒に国宝級の価値のある古い石燈籠を見るために、また電車に乗って鹿のいる公園に行きました末尓。五重塔の前にその石燈籠はありますが、残念ながら柵にさえぎられて触わることは出来ません末尓。それでもマニマンは、石燈籠の２段に重なった宝珠がマニマンの顔の上に来るような形でママーニに記念写真を撮ってもらいました末尓。マニマンは自分が国宝級の偉人になった気がして、体内に幸福な光が灯った気がしました末尓。