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2008年12月31日●第 153 話
マニマンは午後5時半前後に家を出てムーギョ・モンガに向います。冬至に近い今頃ではすでに真夜中の暗さです。街灯がまばらに灯る道はほとんど誰も歩いていませんが、マニマンは、誰もが眠っているかのような暗い中をひとりで散歩するのが嫌いではありません。真夏なら買ったものが家に着くまでに多少腐る恐れもありますが、真冬ならその心配はありませんし、寒い夜空に輝く月を見るのも乙なものだからです。ところが、出かけるのが30分遅れると、夜の暗さは同じでも、ムーギョ・モンガの安売り商品はほとんど売り切れてしまい、マニマンはガランとした台の上からわずかなものを選ぶしかありません。そんな時、帰り道の寒さはひときわで、口からつい歌が出ます。 ♪ムーギョ・モンガに風が吹くよー、ムーギョ・モンガに風が吹くよー ♪安売り商品、みな売れちまっただー これが急に口から出たのは1か月ほど前のことですが、それからマニマンは毎日この歌を口ずさみながら夜道を往復しています。なかなか先が作曲出来ないのですが、未完成のまままた別の曲が新たに思い浮かんではすぐに忘れてしまいます。
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