2008年11月27日●第　１１９　話

　●マニマン・エドッ記リ　２

まずマニマンとママーニは、初めて訪れる石造りの古い風格のある会場でたくさんの石像の仏さまを見ました。その後、ママーニは歩き疲れて喉が乾いたとしきりに言いましたから、地下に潜って売店のソファに座りました。すると、眼の前に自動販売機があります。マニマンは何か買うことにして機械に前に立つと、さすがオオエドなのか、初めて見る商品名がいろいろとあります。飲料水はやめてアイス・モナカに決めました。その中身のデザインがつなぎ眼だったからです。白いクリームの真ん中に入っているチョコレートが黒眼に見え、まるで怪しいキャラクターです。中身が箱に印刷されるのと同じかどうかを確認するために、１個買ってふたつに割り、ママーニと半分ずつ食べました。箱の印刷では中身のチョコレートはとろりと溶けて光っていますが、実際はクリームと同じく凍っていますから、眼の怪しさは思ったほどではありませんでした。それでマニマンは箱の中の写真をデジカメラで撮影しました。すぐにパックリンして『もー、なか』と呟きながら地上に出ると、陽射しが眩しく、マニマンは眼を怪しげに歪めました。