2008年11月25日●第　１１７　話

　●マニマンの外心反射っ記　９

道草マニマンはたまには大遠征の道草をします。一昨日の朝、結婚式に出席するため、マニマンは久しぶりにオオエドに行きました。マニマンの町にはない面白いものを期待し、外心を反射しようとしましたが、都会は世界中どこでも同じようなもので、マニマンを飛び切りドキリとさせるものはありませんでした。それでも、それなりに眼についた道草的埋め草はあります。たとえば珍しい反射鏡です。マニマンは、反射鏡は長方形かまん丸だけと思っていたのですが、サングラスの玉と同じような楕円形を地下鉄の通路で初めて見ました。『さすがオオエドで探す』だけはあって、マニマンは『おお、ええど』と内心感謝しました。まん丸型より広角ですし、長方形型のように無粋ではありません。初冬だったので、マニマンはサングラスを持って行きませんでしたが、マニマンのサングラスの玉とそっくりな形です。サングラスには銀色の鏡のような表面をしたものがありますが、きっとそれを参考にして作ったのでしょう。マニマンはその反射鏡の向こうに作った人の顔があって睨まれている気がしました。それこそ防犯のための手なのです。