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2008年11月24日●第 116 話
マニマンの散歩コースに点在する雑草に枯れ葉促進剤が撒かれたことは以前に書きました。しばらくは姿を消した草たちですが、また力を盛り返したようです。マニマンはタンポポの小さなロゼッタを見つけたのです。きっと根が土中深く食い込んでいて、そこまでは枯れなかったのです。枯れ葉促進剤は草にとって完全な毒でしょうか。毒は薬にもなると言いますし、撒かれればかえってそれに強くなる場合もあります。ところで、マニマンの散歩道に白いスミレがたくさん育つ場所があることも以前書きましたが、やはりアスファルトのわずかな隙間から生え出ています。先日気がつきましたが、そこは飼い犬の散歩道でもあって、犬たちはよく小便をひっかけます。それは肥料にもなるのかもしれませんが、あまりにも大量ではスミレは悲鳴を上げて死んでしまいます。ニンゲンなら逃げ去ることは出来ても、草は同じ場所でじっと耐え忍び続けるしかありません。まるで岸壁に向かって座禅するダルマ大師です。マニマンはタンポポのロゼッタ葉を見下ろしながら、そこに座る小さな自分を想像するのでした。
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