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2008年11月17日●第 109 話
去年のクリスマス前、マニマンは『おにおにっ記3』に古代エジプト人の目の形をした青めのうの板について書きました。マニマンはたまにそれを2枚、つなぎ眼仮面のようにして青空を透かして見ますが、深い水のように気分が落ち着きます。ところで最近、毎週行く図書館の近くで青めのうと同じ瑠璃色のつなぎ眼を見かけました。消火栓の蓋で、プラスティック製でしょうが、消防車がやって来るとそれが外され、ホースが接続されて一気に水が飛び出るのです。消火栓の蓋はたいてい赤かオレンジ色ですが、瑠璃色は地下に設置される貯水池の水が出番を待ちながら静かに心を落ち着かせるのに必要なのかもしれません。それに、静かな場所柄、ニンゲンにとっても目立たない色がいいです。マニマンはその蓋を今まで意識しませんでした。何度も歩いたことのある道でも、時には全く違った表情を見せることがあるのです。『お前は誰や? わしゃ深い青色のつなぎ眼栓や。よーく見て写真撮っときや』 何だかそのように言われた気がしましたが、マニマンの外心が反射したのです。マニマンは心の貯水池の水を思い浮かべました。
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