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2008年11月13日●第 105 話
ウキゴッタの写真を撮った後、マニマンはまたバス停に急ぎました。昔はバスが橋をわたった向こうの広場内をぐるりと周って来て停車しましたが、10数年前にバス停は全く別の遠いところに移動したので、マニマンはさらに歩く必要があります。橋をわたり終えたところで、マニマンはコマニがまだ小さかった昔を思い出しました。当時マニマンは外出時にコマニを家に残しておけないため、よくあちこちへ連れて行きました。マニマンとコマニの記憶内容には差がありますが、それをつくづく知ったことがあります。コマニが成人してからのことです。マニマンと一緒にコマニがウキゴッタのある大きな公園を訪れた時、コマニは急にある看板の絵を指しながら、昔マニマンがその絵を面白いと言ったと語るのでした。マニマンはそれを思い出せませんでしたが、コマニはよほどマニマンの言ったことが印象的で、10数年前のことをよく記憶しているのでした。それは橋をわたり終えたところに立つ看板で、そこに飼い犬が若い女性の尻をカパッと噛んでいる図があるのです。犬はきっと柔らかいゴッタが好きなのです。
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