 ●当分の間、去年の空白日に投稿します。最新の投稿は右欄メニュー最上部「最新投稿を表示する」かここをクリックしてください。
|
|
2008年11月09日●第 101 話
マニマンは窓から外を見るのが好きです。窓は絵の額縁のようなものです。窓で切り取られる景色は安心して見ることが出来ます。窓はたいてい四角ですが、たまにまん丸を見かけます。丸い窓から外を見ると、宇宙を見ている気分になるかもしれません。そういう窓がある家は決まってお金持ちですが、設置するのにまん丸窓は四角より手間がかかるからです。規格外のことは何でもそうです。建築家の中には窓にこだわる人がよくいますから、公共の施設では凧のような五角形の窓も作られます。「文化の日」に五角形の凧窓のある館で文化的な展覧会を見た後、マニマンは去年の「内心感謝っ記」の『こんにちは、マニマン君』を思い出しました。そして、曇り空であることを残念がりました。太陽の光が射さないことには日陰が出来ないからです。それでもマニマンは近くの別の展示館に向かいました。白い柱に映る影が大きな丸い口を開けているあの場所です。予想どおり、日光は全く射さず、影はありませんでした。それでマニマンは影の元の実物を写し、館には入らず、もと来た道を徒歩徒歩とバス停に向いました。
|
|
|
|