2008年11月08日●第　１００　話

　●マニマンの外心反射っ記　５

鏡に映る像がそっくりそのまま録画される鏡がいつか出来る気がしているマニマンです。鏡の映像は左右反対ですから、マニマンは鏡の中の姿を見ながら、それを反転したものが他のニンゲンが見るマニマンだと思ってみますが、これには想像力が必要です。そのためにも、鏡に映る像がそのまま録画出来れば、それを左右反転することもきっと簡単だと思うのです。でもそんなややこしいことをしなくても、街中には鏡に映った像をそのまま撮影してくれる個室カメラがありますし、街中に防犯カメラが設置され、道行くニンゲンたちをずっと録画監視しています。つまり、カメラの中にレンズ鏡があるのです。もはや世界はすっかり鏡だらけなのです。そんなことを思いながら、マニマンは今日もデジカメラを持って散歩がてらにムーギョ・モンガに行くのでしたが、その途中で四角の反射鏡が横並びに２個つながってワイドな世界を映し出している様子に気づきました。あまりの広角なので、遠くからやって来て遠くに去るマニマンをずっと映しているはずですが、マニマンは２個の間の死角に立って反射鏡を写しました。