2008年10月30日●第　９１　話





４日前にマニマンとママーニはミヨーナ夫婦と一緒に車で１０分の距離にあるスーパー銭湯に行きました。マニマンが忙しいため、なかなか２年前のように遠方の温泉に車で出かけることが出来ないのです。

※

　●バイサオーちなみっ記　１０

去年３月下旬、マニマンはマミー・ママンの喜寿の祝いで親戚一同と一緒に１泊の温泉旅行に行きましたが、１０月には鬼の伝説で有名な田舎の温泉宿に出かけました。今年はそういう機会がまだありませんが、たまには温泉はいいものです。湯の底が見通せる場合、タイルや石の模様がしわしわ揺れ動き、拡大縮小を繰り返します。マニマンはそれを見ながら水は無数のレンズだと思うのです。そして湯の中の大小さまざまな連々レンズを想像すると、頭がくらくらして来ます。『湯当たりかな？ フラフラのフラフープ状態です、バイサオーさん。』 するとバイサオーは、もやもや湯煙の向こうで姿を見せずに、禅問答のように答えるのです。『当然当選、全然悠然、眼前観戦、感染感心せん……』 マニマンは『ビートルズの「ノルウェーの森」みたいだなあ……』と思いながら、ゆらゆら眠くなるのでした。