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2008年10月23日●第 84 話
(1)マニマンとママーニは美術館を午後5時少し前に出ました。ママーニには言っていなかったのですが、その日は展覧会を3つ見ることにしていたマニマンは、最後の3つ目を見るためにママーニと歩いたことのない道を急ぎました。バスに乗って30分と徒歩5分ほどの距離に3つ目の美術館はあるのです。(2)マニマンと外出したママーニは、何度も「どこ行くの」とマニマンに訊ねます。美術館を見た後また美術館に行くと応えれば、ママーニはきっともう体力がないとダダコネしますから、マニマンはぎりぎりまでどこに行くかは明かしませんでしたが、だいたいの方角からママーニは悟りました。それにその日ママーニはさほど疲れていなかったのか、「どこ行くの」と訊ねたのは一度だけでした。(3)バス通りに出る途中、夕日がマニマンらが向かう美術館のある方向に沈みかけていて、たくさん並ぶビルのとあるガラス窓1枚だけに強烈に反射していました。その珍しい光景にマニマンは立ち止まって写真を撮りましたが、ママーニはすぐそばで不動明王になりました。その時はまだマニマンがどこへ行くのかわからなかったからです。
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