2008年10月15日●第　７６　話

マニマンはよく行く場所に同じ道を利用する方ではなく、なるべく歩いたことのないルートを選びます。遠回りは好みませんが、碁盤目状に近い道筋の場合、どの道を選んでも、どっち道目的地までほとんど歩数は変わりません。それならば違う景色を楽しみたいのです。すると、『おにおにっ記』用のネタをよく拾うことも出来ます。先日、マニマンは電車に乗って図書館に出かけましたが、やはりいつもとは違った道を歩きました。いや、正確に言えば、以前歩いた道がよかったので、そこをまた歩こうとしたのですが、方向音痴のマニマンは違った道を歩いたのです。ところが、思わぬ出会いがありました。バイサオー八十四歳の書の掛軸をウィンドウに飾った画廊があったのです。ちょうどマニマンは『おにおにっ記』に「バイサオーちなみっ記」を連載中ですから、その出会いは偶然に思えず、バイサオーの手招きによるものと思いました。ところが、カメラを持って出かけませんでした。今日はカメラを持ってまた同じルートを歩いて図書館に行きましたが、うれしいことに掛軸はマニマンの訪れを待ってくれていました。