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2008年10月05日●第 66 話
マニマンはムーギョ・モンガで、最近目をつけていた2個セットの「クビレドカン」を、ついに内心『買ってカア』と思いました。「クビレドカン」はマニ語で、「洋梨」のことです。それが2個とはニコニコですし、値下げしていたのでなおさらマニコニコです。クビレドカンはまん丸のゴッタ型より断然印象に残る愉快な形です。マニマンはそのクビレカーヴを指でなぞってゾクゾクと感じ、『豊作だ! 豊作だ!』と内心叫びました。クビレドカンは下半分がドカンとした貫禄があって、そのずしりと重い果肉にはきっとたっぷり甘いジュースが詰まっています。マニマンは包丁を手にしました。そして、クビレカーヴに沿ってうまく皮をむくことに難儀しながら、白い肌がみるみるうちに見えることに妙にわくわくしました。そして真っ白になった裸のクビレドカンをパックンとかぶりついた時、真夏の瓜のような味がしました。もちろん、もっと甘くて香りもいいのですが、食べ馴れているまん丸のゴッタ型とは随分味に差があります。そしてまん丸ゴッタ型の胴を包丁でくびれさせて整形すれば、同じ味になるのかなと想像しました。
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