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2008年10月01日●第 62 話
梅婆の種の周囲には、黒い地味な色の滋味ある果肉がまとわりついています。それをじっくりしゃぶりながら、マニマンは幽玄の気分に浸って思い出すのでした。※ ●バイサオーちなみっ記 1 2年前の春のことです。マニマンはコマニに頼んで、バイサオーが250年ほど前に訪れた場所に車で連れて行ってもらいました。マニマンもコマニも初めて訪れる場所です。山を越え、渓谷沿いのカーヴの多い道を行くのはとてもスリルがありました。景色は「ゆうゆうゆう大」で、マニマンはバイサオーがかつて徒歩徒歩と歩いて、休みながらその景色を見たことを想像し、とてもゆったりとした気分になりました。渓谷を過ぎると、急に広々とした平野に出ました。さらに地図を見ながら目的の場所に向かいましたが、近くまで来ると、予想以上の細い山道を昇り進む必要がありました。対向車があれば引き返すことが出来ず、谷に車ごとドボンです。でも、10分ほど走って無事川沿いの空き地に停めることが出来ました。どうやらすぐ目の前が目的地で、霧に霞んだ「ゆうゆうゆう玄」の雰囲気の山が迫っていました。
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