2008年09月24日●第　５５　話

お彼岸の天気のよい昨日、マニマンは散歩中に畑に白いヒガンバナを見かけました。そういう品種があるのは昔から知っていましたが、実際に見るのは初めてです。周りには赤いヒガンバナがたくさん咲いているのに、そこだけが清楚な感じです。でも残念ながら、カメラを持って出かけませんでした。畑では大人が３人、雑草を刈り取っていましたから、その白ヒガンバナもその運命かもしれません。そう考えて、よほどカメラを取りに戻ろうとしましたが、新しい靴のため足ずれが生じ、出直す気力がありません。それで、気になりながら今日、昼前に出かけました。畑の人も美しいと思ったのか、花の周りの雑草をきれいに刈り取り、昨日より撮影状態はよくなっていました。そして夜になって、近所の組長から電話がありました。マニマンのお隣りの奥さんが夕方亡くなったのです。昨日から急に意識がなくなったとのことですが、マニマンが白ヒガンバナに気づき、撮影した頃です。マニマンとママーニはお隣りの奥さんとは２５年の付き合いがあり、恩人でもあります。快活なその人は、彼岸の中日に白い彼岸に逝ったのです。