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2008年09月22日●第 53 話
大きな土地がなくても植物は育ちます。鉢で充分天使のラッパが多くの花を咲かせる様子は去年見たとおりです。マニマンは、ムーギョ・モンガへ行く途中の大きなバス通りに面して、いくつもの大きな鉢植えでさまざまな野菜を育てている家を知っています。いつかはおじさんがジャガイモを収穫し、残った葉っぱを道端に大量に投げ出して乾燥させていましたが、すぐにナスビを育て始め、その収穫が終わると今度はトウガラシの苗を植えました。そのようにして、大きな鉢では休むことなく次々と野菜が育てられるのですが、通行人は誰もこっそりと摘み取ろうとはしません。ちょうどいい頃におじさんはさっさと収穫してしまうからです。それで、先日はいつものように打ち捨てられた葉っぱの重なりの中に真っ赤なトウガラシの実がいくつも見えました。赤満願爺かもしれません。それらも収穫すればいいものを、形が小さかったり、充分育たなかったB級ものは、おじさんは気に入らないのでしょう。マニマンは通りがかるたびに立ち止まって見つめますが、雨が降って数日経っても赤色は健気にもつやつやしています。
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