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2008年09月11日●第 42 話
マニマンは、今度はムーギョ・モンガへの途上でUKI書きを見つけました。先日のものと同じ浮世者が、壊れかけた家の汚れた壁に同じように黒いスプレーで書いたのです。こうした小さな行為が人々の心を汚し、近辺の環境を悪化させ、大きな暴力行為につながるとよく言われます。そのため、見つけ次第、そうしたUKI書きを消して、人々が見張っていることを主張するのがいいのですが、街の無関心は増加する一方です。それに、ニンゲンが住んでいるのかいないのかわからないような家や、あるいはほとんど扉が開けられない倉庫などは、すぐに消されることが期待出来ません。それに、ざらついた壁に吹きつけられた場合、消すことは無理で、別のペンキで上塗りする必要があります。そういう手間や費用を、UKI書きする浮世者は考えたことがあるのでしょうか。そんなに自己主張したければ、同じUKI書きの謎文字を顔一面にいれずみすればいいことです。そうすれば、誰にも消される心配はなく、誰の目にもよくわかって便利です。もっとも、UKI書きする浮世者は、心にそんないれずみをしているのですがね。
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