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2008年03月01日●第 134 話
マニマンは電車に乗って遠い図書館に行きました。寒い日です。あらあら、小雪が急にあられに変わり、マニマンの衣服が濡れ始めました。もう少しきつくなるとどこかで雨宿りするつもりでしたが、その時、目の前に「あられ天神」が見えました。「あられ」という珍しい荒れ天候に「あられ神社」です。あれれっとマニマンは思いました。あられ神社に立ち寄る暇はないので写真を1枚だけ撮りました。以前は大きなビルが邪魔して、あれあれ、神社の正面が遠目に引いては見えなかったのです。最近新しく出来たビルはあられ神社がよく見えるようにと1階部分をがらんどうにしたため、ビルの手前から見てもビル向こうの神社があれれと見通せます。そうした心づかいは嬉しいものです。人をあららと喜ばせると自分もれれれと気分がいいのです。マニマンはふとママーニのことを思い出し、好物のあられを買って帰ろうかと思いました。でもマニマンはママーニの好みのあられがわかりません。ママーニはあられの味にはあれあれとうるさいのです。マニマンはママーニには気持ちだけにして、あられは買って帰りませんでした。いつものことですが。
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