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2007年12月05日●第 47 話
1年ほど前のことですが、マニマンは自転車で小1時間ほどのところに行く途中で、珍しいものを見つけました。大きな宝珠の形をした鬼瓦のようなものです。その時すぐに写真を撮ろうと思ってデジカメを取り出しましたが、ピーピーと音がします。電池切れではなく、何と記憶ディスクが入っていなかったのです。めったに通らないところですから、マニマンはとても残念に思いました。それが、今日は久しぶりにそれのあった近所に用事があり、電車で出かけたのです。ところが車窓から見ると、デカマニ瓦があったはずの場所には新しい建物があってマニマンは落胆しました。下車して目的の家に向かって歩き始めると、何とすぐにそのデカマニ瓦を見つけました。マニマンは場所を記憶違いしていたのです。デカマニ瓦は古い瓦屋の前にあるお地蔵さんの祠の上に据えられているのですが、お地蔵さんは手入れがされているのに、瓦屋は店を長く閉めているようでした。マニマンは存分に写真を撮り、目的の家に向かいました。家は応答がありません。隣家の人に訊ねると、数年前に引越しをしたことを知らされました。
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