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2007年11月12日●第 24 話
今日マニマンは謎々スマイルさんに会いに効用の赤い寺に出かけました。家を出る時、雨が降り初め、すぐに激しくなりました。バス停まで徒歩徒歩して行く途中、少し小降りになり、西の空から太陽が急に顔を覗かせ始めました。マニマンは『狐の嫁入りかなマニ』と内心つぶやき、そして虹が見えるかもしれないと思いました。歩みを早め、間もなく太陽と反対の方角が見通せる大きな橋の上に出ました。予想どおり、遠くの山の手前に巨大な虹がかすかにかかっていました。半円形ではなく、半楕円に見えるほど直径が大きいものです。傘をさしながら、そして風に吹き飛ばされそうになりながら、どうにか雄大な光景を1枚だけ撮影しました。その直後、雨はまた激しく降り始め、虹は一瞬のうちに見えなくなりました。ずぶ濡れになりながらバス停にたどり着いたマニマンは、バスを乗り継ぎ、約束より15分遅れで高揚の赤い顔をして寺の門前に着きました。謎々スマイルさんはマニマンの遅れる理由がわからないためか、謎々スマイルを浮かべた横顔で待っていました。そして、バスの出発予定が早まったとのことで、15分だけ話しました。
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