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●ブログ作成歩録12(長文は親指シフト・ワープロで)
そろそろこのブログに書き込むことが慣れて来た。今日は展覧会を観たので、そのことについてのカテゴリに初書き込みするつもりでいたが、たくさん歩いて疲れたので明日にする。



昨日、WORDソフトを使ってこのブログの文章を作成すると書いたが、直接ブログの投稿画面に文字を打ち込んで行けば手間も省けると思う人があるかもしれない。だが、実際にそうしてみると、長文になって来るにしたがって書き込みの画面表示反応が遅くなることがよくある。これは掲示板への書き込みでも味わうことだ。WORDではいくら文章量が多くなってもそうした打ち込みの反応速度の遅延は生じない。どちらかと言えばいつも文章が長め筆者にとっては書き込みの反応が遅れるのはかなりいらいらさせられる。そのためOASYSの親指シフトのワープロ、あるいはWORDで書くことが多くなるのだ。さて、今日はそんなことより、このブログを始めた頃に書いた話題の続きを。
 2週間前に結婚式に出席した。平安神宮での挙式後、京大会館で披露宴があったが、その会館はよく訪れるドイツ文化センターのすぐ裏手にあり、外観はよく知っていたが、初めてその内部に入ることができた。宴の間に筆者が着席したテーブルの前の壁面にはどこか外国の雪をかぶる大きな山の油彩画がかかっていたが、それが妙に印象に残り、数日後の切り絵作りの時にもそれを思い出していた。それはいいとして、家内の姪の結婚相手は日赤に勤務する30歳の医者だが、式場で聞いたところによると、専門は画像診断科か何かそういった類で、パソコンを使った画像処理によって将来は在宅でパソコン使用による検診といったことが可能になることを研究していて、4年後にはそのためにカナダへ留学するとも言っていた。パソコンがかなり得意であることは、姪から聞いていたが、披露宴の際の料理メニューや出席者全員の着席見取り図などを印刷した見開きの栞も自分で全部パソコンで作成したとのことで、これには正直驚いた。専門家に依頼して作ったものと見分けがつかないほどのいいデザインで、紙の選択、印刷の色、書体など文句のつけようがなかった。こうしたちょっとしたデザインの仕事でもかなりのアルバイト代になると姪は語っていたが、それは実際そのとおりだろうと思った。EXCELやWORDの使い方がまだほとんど全くわからない筆者には、こうしたものをパソコン画面上でデザインして印刷することはできない。デザインはできても、それを実際の目に見える形にまでパソコンで行なうことは、デザインとは別のパソコンの知識を習得する時間と能力が前提となる。こうしたことはパソコン世代ほど得意であるのは言うまでもないが、パソコンについて詳しくても、デザイン・センスが劣ると結果的にはいいものを作り出すことはできないから、前述の驚いた点というのも、その栞全体のデザイン・センスであった。そうしたものを作り出せる能力と、もっと別の、コンピュータというものの基本構造に分け入ってのプログラミングのセンスというものは、本当は両立しないものと考えがちだが、本当はそうではない。
 筆者は20代前半にある設計会社に勤務し、しばらくの間、コンピュータを使って大きなプログラミングの作業に関わった。今のようなパソコンがまだない時代で、電信電話公社の大型コンピュータに端末をつないで、それを1秒動かすのにも300円近いお金がかかるという、とんでもない大金を要する研究で、その割りには実りのほとんどない仕事であった。ま、それはいいとして、FORTRANというプログラミング言語を使い、難しい数式を組み入れてコンピュータに計算させるのであったが、そのプログラムの書き方にかなりの個性の差が出ることをたちまちにして知った。構造力学のある数式をプログラミングできないという人もいて、これはもちろん論外だが、プログラムの書き方に基本的に無駄が多い人を見ると、その人のエンジニアとしての素質も疑ってしまいたくなったものだ。ある数値を入れて答えを求める演算のプログラムは誰が書いても同じと思えるが、実際はそうではない。誰がプログラミングしても同じ答えは出るのは当然でも、演算処理の時間にかなりの差が出る。つまり、プログラムにおいて無駄な行があれば、当然コンピュータの解析速度は落ちる。そういうことがわかって来ると、同じ答えが出るのは当然としても、プログラミング上、よぶんな行は極力省いて書き、すっきり整然としたものを目指すようになる。これはたとえばHTMLの書き方と同様で、昔のように1秒で300円も支払うということがないから、みんな多少無駄と思える行があってもおかまいがない。特にホームページ・ビルダーで作成したHTMLファイルは驚くべき無駄な行の繰り返しの溢れている。自分の手で一からHTMLを書いてファイルを作成するのであればまず絶対にやらないようなシロモノになっている。筆者から言わせればそれは美しくないのだ。
 HTMLファイルなど、大半の人はどうでもいい。パソコン画面上に見えているものがすべてであり、その画面を表示させるHTMLファイルをもっとすっきりと容量の少ないものとして書くことができるとしても、そんなことは別にどうでもかまわないのだ。だが、それは美意識の観点からは、あまり誉められたことではない。無駄のないHTMLの書き方で作成されているファイルは、そうでないものに比べて実際はごくわずかにしろ反応速度は遅いはずだ。素人がちょっとした自分のホームページを作成しているところではそれもかまわないが、これがロケットを飛ばすようなもっと大がかりなプログラミングとなると、おそらくそうは行かない。余分なものを省いたすっきりとしたプログラミングはそれだけBUGの入り込む確立は低いし、そのすっきりさ加減が最終的な目に見える結果に大きく作用すると思う。つまり、美的センスというものはそれとはほとんど無縁とも思えるコンピュータのプログラミングにもあるのだ。結婚式披露宴のセンスのよい手作りの栞を見て、その若い医者のコンピュータの知識とその取り組みの姿が一瞬にしてわかる気がした。かつて筆者がFORTRANを使ってプログラミングしていたのとは比較にならないくらいの難しいプログラミングに挑戦していることと想像するが、その核心の理屈はさほど変わっていないはずで、いろいろと筆者の理解を越えてはいるにしても、おおよそはどういうものかはわかる。自分の医学の専門にコンピュータの技術をドッキングさせ、新たな時代の診察のあり方を見出して行こうとしていると思うのだが、きっとプログラミングのセンスもすっきりとしたものであるに違いない。それはまた診察や医療の質にも影響して行くものだ。そして、このことはどのようなプロと呼べる仕事でも同じことなのだ。
by uuuzen | 2005-06-04 23:03 | ●ブログ作成歩録
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