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●ザッパのファンジン『T'Mershi Duween』63、64号の表紙
風一過。今はどこで吹き荒れているやら。8時に目が覚め、夢を反芻し、また眠りに入ってさきほど目覚め、また見た夢を思い出していた。そう言えばこのブログで長らく【夢千夜(むちゃ)日記】を書いていない。書くネタはたくさんあるのに、週一回の長文ではその機会がない。



それはさておき、昨日はいい話があった。今日はそれを書く。大西さんからはザッパ関連の記事のURLをメールで随時届けてもらっていて、それはこのブログの『ザッパ関連ニュース』というカテゴリーに順番に掲載している。昨日届いたメールの中に、ザッパの本に関する外国人(米人か)のサイトがあった。世界中のものを網羅しようというのか、日本で出た書籍雑誌がちゃんと載っている。その中に筆者の『大ザッパ論』の2冊も上がっていた。日本語は読めないであろうから、買っても仕方がないだが、ザッパ・ファンは凝り性が多いから、そんなものでも集めようというのがいてもおかしくはない。筆者の記憶では、ドイツのザッパ・ファンのMartinに『大論』と『大論2』を2、3冊送ったことがあるから、そのルートで入手した人のサイトかなとも思う。というのは、『大論』のタイトルをどう訳せばいいか、その時に手紙に書いたはずで、それがそのままそのサイトに載っているからだ。ま、それはいいとして、驚いたのはそのことではない。ファンジン、つまりファン雑誌もずらりと紹介されていて、筆者は先のMartinに頼んで、彼が所有するイギリスの『T'Mershi Duween(ティマーシ・ドゥイーン)』をバインダーとともに全部譲ってもらった。プレゼントとして無料でもらったのだが、確か1993、4年の頃で、その後に出た号も順次届けてもらった記憶がある。だが、1999年1月に出たTD62以降は、届けられなかった。ネット時代になって、雑誌の発売が滞り始め、マーティンが購読をやめてしまったからだ。というより、ザッパ・ファンをやめてしまった。そのため、同雑誌がその後どうなったのか知らなかった。いや、正確に言えば大西さんのメールによって、同誌がサイトを作り、そこに新しいデータを載るようになったことを知った。もはや紙で印刷してそれを売るという時代ではなくなったのだ。雑誌ではどうしても情報は古くなり、ネット時代にはそぐわない。また、同サイトを見ても、同誌がその後出たのかそうでないのかわからず、尻切れトンボの状態で終わった感じがしてちょっとさびしい思いがしていた。同誌が継続されていたならば載せられるはずであったいくつかのデータのシリーズが、中途半端に途切れたからだ。残念なことにそれらは同誌のサイトにも載せられていない。
●ザッパのファンジン『T\'Mershi Duween』63、64号の表紙_d0053294_10555545.jpg 驚いたことと言えば、先のザッパ本サイトに、筆者が所有しない『T'Mershi Duween』の号が出ていたことだ。TD63とTD64の2冊で、それが同誌の最終号であることがわかった。その表紙を見て驚いたのだ。それは筆者がデザインして同誌に送ったものであるからだ。『大論』が発売される直前、工作舎は本を買ってくれた人に何かプレゼントを用意しようとした。ちょうどその頃、筆者はザッパの伏見人形を作りたく思っていて、粘土を買って原型を作ったりしていた。種々の事情でそれは実現しないままになっているが、その代わりに紙粘土でザッパ仮面を作った。あまり似ていないが、あまり似ると無気味になるし、肖像権の問題も発生するから、いかにも民芸調で、迫真的でない方がよいと考えた。かと言ってザッパであることがとわかり、なおかつ無名性の味がほしい。目玉の表現はギリシア・アルカイック時代の彩色コレ像のそれを模した。そうした作った1個の大きな仮面を読者にそのままわたすのはもったいない。そのため、それを写真に撮り、ジグソー・パズルにすることにした。B5程度に拡大し、近所の写真屋で加工してもらった。結局読者カードを最初に送ってくれた人にプレゼントすることになってそうしたが、工作舎にそれを送る前に、筆者は思うところがあった。『T'Mershi Duween』の各号の表紙が、時にザッパ顔のイラストがあまり似ておらず、いかにも素人的なので、ひとつ自分の作ったものを送ってみようという気があったのだ。それで、先のジグソー・パズルを使うことにした。コピー屋で2種撮った。1枚は表紙、もう1枚は裏表紙に使用してほしかったからだ。その旨を書いて同誌の編集者に封書で送った。実際はそれが目的ではなく、同誌を閉じる豪華なバインダーが1、2冊足りず、それを購入したく、その方法を教えてもらうためであった。だが返事はなかった。それから8年経った。そして昨日大西さんからのメールによって、同誌の全バック・ナンバーの表紙を載せるファン・サイトを知った。『T'Mershi Duween』を主宰していた、つまり筆者が手紙を送った人物は、大西さんのメールによって2年前に亡くなったことを知ったが、彼は筆者の手紙に同封されたザッパ仮面のジグソー・パズルを使った表紙デザインを、そのまま同誌の最後の2冊の表紙として別々に使ってくれたのであった。筆者の望みは知らない間に達せられていた。バインダーに関しての返事がなかったのは、それがもう品切れであったからだろう。ほとんど在庫がないと以前の号に書いてあったにもかかわらず、駄目元で筆者は手紙を送ったのであった。TD63とTD64の表紙が筆者のデザインであることは誰も知らないであろう。別に宣伝したいわけではない。手紙を送った相手がそれを認めてくれて、しかも同誌の最後の2冊に使ってくれたことが嬉しい。人生はそういう人の連鎖だ。

●2002年4月16日(火)朝 その2
●ザッパのファンジン『T\'Mershi Duween』63、64号の表紙_d0053294_10543982.jpg病院にはまだ30くらいの若い女医が診てくれたが、高圧的な診療で頭がカチンと来て、それでまた体温が5度くらい上昇したはずだ。喉を診てもらうと、片方だけこんなに腫れるのは珍しいという。扁桃腺の腫れだと思うけれどなどとあまり自信のない診察で、座薬と点滴をしましょうと、素人でも診断できることを言う。座薬なら家にある。点滴は最近看護婦がよく間違えて、患者が急死する事件が起こっているので、大丈夫かいなという気がする。「座薬はひとりで入れられますか」「ああ、ハイ」「もしやったことなければ看護婦がやります」「いいえ、やります」。これは当夜の看護婦が若くてきれいな人ならば頼んだかもしれないが、なにしろてきぱきした60近いオバチャンで、これでは大事な肛門を見せるわけには行かない。それでトイレに入って自分で座薬の包みを破ろうとしたのはいいが、なかなか銀色の包みが破れない。おかしいな、たいていこういうものは切り口の刻みを入れてあるはずなのに、それが見当たらない。一駅だけ電車に乗って病院へやって来た妻は、トイレの外に立って、こう言う。「破るのではなくて、はがすのよ」「ああ、なるほど」とようやく包みの構造がわかったが、はがした瞬間に白いロケット型の座薬を下にツルリと落としてしまった。肛門に入りやすいようにワセリンを塗ってあるのか、よく滑るのだ。「とほほ、座薬を下に落としてしまったよー。洗わなあかん」「もうっ! 早う貸しっ!」。妻にそれを洗ってもらって、そして自分で肛門の中へ。ところがなかなか入らない。ロケットの先があちこち当たって痛い。そしてトイレの病原菌でかえって変な病気になるかもしれないなという思いが一瞬よぎったが、まあいいだろう。次に点滴の番だが、2時間もかかるという。その間妻はいったんボロンシャ(ボロ自転車)で帰宅し、また電車に乗ってやって来て様子を見、そして近所のスーパーへ買い物に出かけた。こっちはその間ずっとベッドの上で点滴の滴りを眺めていた。向こう隣のベッドには若くて美人の女性が同じく点滴をしていたから、さほど退屈ではない。この2時間はしかし自分の体調が確実に回復するのがわかった。これは点滴の効果というより、トイレ床の病原菌が座薬にこびりついていたのがよかったのかもしれない。不思議なもので、喉の腫れがが急速になくなり、体力が戻って来ると、考えも積極的になって来て、あれはああしよう、これはこうすればよいと、もう次々のやるべきことにどんどん考えが及んでいる。やる気というものは体力が基本であるということがはっきりとわかった。厭世的な気分になるとすれば、それは体力が弱っているからだ。病院に来た時もさほど疲れているとは感じなかったのだが、それが2時間の点滴で完全にパワーが戻って、やる気満々。妻と一緒に病院を後にし、こっちは電車代をけちって雨の中を家まですたこら歩き、電車に乗って帰る妻より早く家に着いた。そうして予定どおりに翌朝は6時に起床。また病院までの同じ道を歩き、そこを通り過ぎて、バス停から市バスに乗って東寺まで。先月見つけて取り置きしてもらっていた伏見人形を買い、その足で京都駅まで歩いた。歩いている間、急速に便意をもよおしたが、集合時間までどうにかトイレに座るだけの時間はある。そこで冷汗をかきながら、京都駅八条口に辿り着き、ぎりぎりのところで勘が働いて、最も近くにあるトイレを探し当てた。赤く染まった便に驚いたが、きっと昨夜座薬を入れる際に手間取って、どこか肛門内部を傷つけたのだろうと大袈裟に考えた。
by uuuzen | 2007-07-15 10:59 | 〇嵐山だより+ザッパ新譜
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